1. キーの物理配置
2. キーの論理配置
3. キースイッチなどのコンタクトポイントの改造
4. ボディの改造
5. 基盤から考える
1. キーの物理配置
既製品には、JIS配列とUS配列がある。
フルキーボード、テンキーレス、60%などがある。
しかしこれはほぼ左ロウスタッガードで、19ピッチだ。
自作キーボードは格子配列にはじまり、
コラムスタッガードや異形スタッガード、
親指部分のバリエーション、
左右分割や一体型、トラックボール一体型、
狭ピッチなど、
さまざまな物理配置バリエーションがある。
正直何が合うかはわからないから、
いくつかの自作キーボードキットを買って、
しばらく触ってみないと、
「自分に何が合うか」はわからないと思う。
最初から自分に合う物理配置が分かれば、
5.へすっとべるが、多くの人は沢山のバリエーションを触るだけで、
大体理想の物理配置にたどり着けると思う。
これと、2から4を工夫すれば、
概ねエンドゲームは近いと思う。
僕の場合、左右対称、左右分割、ミニマルで親指は3以上、
格子配列が好き、
という点でMiniAxeに落ち着いている。
2. キーの論理配置
キー配列変更ソフト(DvorakJ、Karabiner-Elements、
やまぶき、のどか、AutoHotKeyなど)による場合、
物理アダプタ(かえうちなど)を介する場合、
自作キーボードで直接ファームウェア(QMK)を焼く場合。
どの物理キーにどの機能を当てるべきか、
また同時押しなどの機構でパターンを増やす場合。
これを一般にキーマップという。
親指部分にレイヤーキーや機能キーを置くのが一般的。
そればかりだけでなく、
「文字部分を最適化しよう」という流れがあり、
僕の執心している薙刀式やカタナ式はその流れだ。
文字配列には様々な名作があり、
ローマ字ならけいならべやSKY、
カナなら新JISや月、新下駄や飛鳥などがある。
配列だけで100以上ある奥深い世界だ。
これらの順列組み合わせは莫大過ぎて、
たかが最大100個程度の組み合わせを計算するのに宇宙の寿命よりかかると言われる。
なので、まだ見つかっていない最高の配列がこの中にあるかも知れないし、
見つかる保証があるかはわからない。
それでも自分にとって、
かなりいい感じの(ベストではないにせよ)、
物理配列とキーマップと論理配列の組みはあるはずだ。
3. キースイッチなどのコンタクトポイントの改造
キースイッチを変えるだけで、感触は全然変わる。
もう世界が違う。
アメリカの飯と和食くらい違う。
押下圧は一つの基準になる。
僕はメンブレンやパンタグラフ(55〜65g)から、
静電容量無接点(45g)に、
自作リニアスイッチ(20g)に、
自作非リニアバネ(始動25g終端70ぐらい)に、
変えた時にそれぞれ世界が一変した。
外国に行かないと想像もできない世界が分からないように、
実際にスイッチに触ると革命が起きるよ。
また、
キースイッチの上にあるキーキャップだけでも世界が変わる。
物理プロファイル(横から見たときの傾き)で、
チェリー、OEM、SA、DSA、XDA、MDAなど、
いろいろある。
材質もABS、PBTなどがあり、
3DプリントではナイロンやMJFなどがある。
(美濃焼やガラスや木もあるよ)
特に親指に当たるキーは、
親指が斜めについてるから、斜めになるべきだと思う。
縦方向の斜めは上下逆付けで再現できるが、
横方向かつ縦方向に傾いているキーキャップは、
今のところ薙刀式3Dキーキャップのみだ。(ダイマ)
物理配列と論理配列だけでなく、
「どういう感触で手が触れるか」を変えるだけで、
世界は全く変わる。
ある配列に最適な手の感触はあるだろうか。
それすらもまだ分かっていないので、
みんな試行錯誤中だ。
あとキーキャップはおしゃれポイントが高いので、
これが今の自作キーボード流行の原動力にもなってるよね。
4. ボディの改造
キーボードがどのように置かれるかで、
感触は全然変わってくる。
チルト(手前が低い)、逆チルト(奥が低い)、
テント(内側が高い)、逆テント(外側が高い)、
ハノ字に置く、逆ハノ字など、
水平ではなく3D的な置き方がありえる。
またそれに合わせたパームレストはどんなであるべきか
(柔らかい、硬い、角度)、
についてもいろいろある。
さらにいうと、机の面に置かない、
という空中庭園バビロンのような考え方もあるわけだ。
また、最近の流行は鉛を入れて重くすることで、
打鍵感の安定に寄与するものだ。
(僕はモバイル性を考えて入れていない)
5. 基盤から考える
ここまでやってどうしても理想に届かなければ、
基盤自作からやるべきだと思う。
僕がやるなら、3D基板かなあ。
それも奥が深そうだ。
キーボードの改良には、
様々な側面があると思う。
それぞれの回答を知りたいし、
どう考えてそうなったかを、もっと僕は知りたい。
2020年02月15日
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