2020年02月17日

【自キ】非リニアスイッチをだいぶ使った結果

もうリニアには戻れないぜ。


リニアバネでやる以上、
軽い→スコスコ感最高、しかし底打ちが気になる
重い→底打ちしなくて快適、しかし手が疲れる
の制限からは逃げられない。

その為、重めのスイッチをルブして、
始動を軽めに錯覚させることが、
現在の(一般的)正解のように思える。

あるいは、
それでは重すぎるから、
やや軽くして、
しかしながら底打ちをタクタイルとすることで、
リニアの底打ち感から逃れようとする、
という別解か。

いずれにせよ、
「リニアの底打ちは不快」は、
共通の認識ではないか。

最初は「赤軸最高!軽いし底打ち音も爽快ー!」
なんていうものだけど、
そのうち「底打ち音うるさい」となり、
筐体やルブの工夫で音鳴りを防ぐ方向にいくか、
ステム自体にゴムがついている静音軸へいくかの二択になる。
(Oリングは結局グネリが不快なので、
いずれやめることになる)

共通することは、「リニアの底打ちの不快」なのではないか?


僕の要求は、
押下圧が軽いことだ。
それは大量に書きたいから、
全体の仕事量を減らしたいからである。

しかしリニアバネで軽くすると、
始動はいいのだが底打ちが痛い。
スピードスイッチ(アクチュエーションまで短い)や、
底打ちの柔らかいクリームスイッチや、
打鍵テクニックでカバーしようとしたが、
底打ちの衝撃で、突き指のような痛みが起こる。
(一回の衝撃ではなく、疲労骨折みたいな感じ)


自作キーボードをやりつつも、
hhkbへ帰る人もいる。
今新作が出たばかりということもあるけれど、
あのスイッチが気持ちいいからだと思う。

で、あのスイッチは非リニアだ。

非リニアバネには、
MXバネでもPのつくやつ、プログレッシブバネがあるが、
僕の思う押下圧のものはなかった。


なので、
今、始動20g、底打ち70g(ぐらい)の、
ダブルスプリングによる非リニアバネで打っている。

アクチュエーションの短いスピードスイッチ、
Gateron Ink Yellowベースなので、
撫で打ちをしながら書いていけるのがとても良い。


僕はへたったパンタグラフがかなり好きで、
それは押下圧が低い状態で撫で打ち出来るからだと思う。
しかしパンタグラフの欠点は底打ちしないと打てないことで、
この跳ね返りがとても痛い。
痛いからこそ押下圧を高くしてダンパーにするわけで、
そうするとイタチごっこになる。

で、僕の作ったスイッチは、
「へたったパンタグラフで撫で打ちするような感じで、
底打ちが強いバネ」
という言葉で捉えられると思う。

デジタルにカツンと跳ね返るのではなく、
アナログ的な沈み込みを許容する感じ。

いわば、
「底にふかふかのレッドカーペットが敷かれた、
へたったパンタグラフ」
のようになっている。


これに慣れると、撫で打ちを延々と出来るので、
どんどん言葉が繋がってゆく。
言葉をアルペジオでつなげてゆく薙刀式に相性がとても良い。

ということで、
「帯に短し襷に長し」の、
リニアバネには、僕はもう戻れなさそうだ。


hhkbを20gにするイメージだ。
しかしアクチュエーションは半分で、
底打ちは70gで跳ねる。

いまそんな極上のピーキーなスイッチで、
やっと理想の筆記具の状態になってきた。

黄色が派手なの以外は完璧だと思っている。
あとダブルバネなのでバネ鳴りが時々あることか。
(触ってるとバネが中で動くのか、鳴りがなくなる)


かなり良いのでお勧め。
どっかのイベントがあったら持っていきたい。
posted by おおおかとしひこ at 22:30| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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