風魔究極版の刊行により、
表紙の車田正美近況でみんながちょいちょい反応してて面白い。
あの頃はね、
ツイッターもブログもなかったんだよ。
インターネットもなかった。
先生がどういう人なのか分からなくて、
作品だけが愛されていた時代だ。
逆にすごいよな。
本人の顔も素性もわからないのに、
作品だけで我々は車田正美を神と崇めたんだ。
車田正美がどう生きてきたかなんてわからない。
でも車田正美が何を描いてきたかだけは、
僕らは鮮烈に覚えている。
アイドルも、歌番組の60分間でしか見られなかった。
ベストテンでは、
前説に「最近のお気に入りは、かき氷だそうです」
なんて紹介があって、
そうか、彼女はかき氷にいまはまってるのか、
なんて想像を逞しくした。
週に一回、10秒くらいしか情報がなかったんだぜ。
佐藤健の「恋人かよ!」LINEとは、まったく違う世界だなあ。
フォーカスフライデーは、
その少しあと。
つまり、写真週刊誌やスクープは、
存在しなかった。
(文春はスクープを連発してたのかな。記憶にない。
芸能人が捕まったときくらいじゃないかな)
私生活なんて、何もかもわからなかった。
作品だけが全てで、
近況とか人間性はどうでもいい。
僕の考え方は、
この時代を引きずっているかもしれないな。
(そうそう、コミックスの扉折り返しの、
車田語録にも心を奪われてたなあ)
「私生活を晒しすぎ」の基準は、
僕はこれくらいの感覚だな。
2020年02月25日
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