2020年02月29日

【キーボード】導入したけど、結果捨てたもの

静電容量無接点方式(hhkb、NiZ)
vortex core(赤軸)、Magicforce(クリア軸)
パームレスト
パンタグラフキーボード全般
親指シフト
Kailh Cream、Tealios、Gateron Ink Black Silent
15gバネ、20gバネなどの軽くてリニアなバネ
DSA、OEM、チェリープロファイルの各キーキャップ
木ーキャップ


静電容量無接点方式(hhkb、NiZ)

hhkbは民生品最高級のキーボードのひとつである。
言葉に表せぬ幸せな打ち心地は、生涯の友に出会った感覚がある。
しかし二点において、僕は袂を分かつ。

1. 45g押下重が重すぎる。
2. 左に傾いたロウスタッガードの理不尽。

1.は、僕は15g〜20gがちょうどいいようだ。
普通のメンブレンが55〜65gなことを考えるとhhkbは革命的に軽いが、
一日一万打鍵には45は重すぎる。

2.は、「左手を左に捻り続ける」理不尽さに納得がいかない。
実際左薬指、左親指を中心に腱鞘炎になった。
これを緩和するのには、
左右対称の格子配列への移行がもっとも合理的だった。

NiZは35gという、hhkbに比べれば軽快な軸が気に入り、
これこそ生涯の友と感じたが、
しかし上記の理由で別れることになる。

リアルフォース30gモデルも検討したが、
上記の理由に加えて、モバイルで打ちたいという、
僕の筆記スタイルが邪魔をした。
2万円もしないんだから買っとけば良かった?(笑


vortex core(赤軸)、Magicforce(クリア軸)

vortex coreは今でも大好きなデザイン。
ベゼルレスでちょっと重いアルミボディがクール。
でも赤軸45gの重さ、左に傾いてるキー配置が、
やっぱりだめだ。

Magicforceは35gで良かったし、
親指キーがちょうどいいので、
飛鳥配列や親指シフト練習に使った。
親指シフト系列には最適なので、飛鳥の研究のためにまた引っ張り出すかも。
かえうちと込みで使っている。


パームレスト

色んなカッコいい木材を試した。
色んな厚みや置き方を試した。
リグナムバイタ、グラナディロ、ローズウッド、エボニー、黒檀、紫檀、
チーク、ニレ、ヒノキ。
木材には詳しくなったけど、
打鍵生活に大幅に改善しない。

結局今は「机のヘリに前腕をつけて、手首は机ギリギリにすり足にする」
か、キーボード空中庭園バビロンを使用している。


パンタグラフキーボード全般

薄くて持ち運べるので、最初にモバイル用に買った。
その後も色んなタイプを試したが、
打鍵感がいいわけではないのでね。
ただピッチ16mmは打ちやすいので、
薄いBTタイプは出張に持って行く。
出番はそれくらい。
19ピッチでパンタグラフなんて存在意義なし。


親指シフト

僕は全否定派。
運指効率が悪すぎるし、脳内発声が邪魔。
速さは都市伝説レベルで、
これだけ煽っても速い親指シフト動画が出てこないのが、
親指シフトへの不信に繋がっている。
親指シフトで僕の要求レベル、1000字(変換後)/10分ペースを維持している人って、
ほぼいないのでは?

これを打つベストのキーボードや、
パームレストのセッティングもよくわからなかった。


Kailh Cream、Tealios、Gateron Ink Black Silent
15gバネ、20gバネなどの軽くてリニアなバネ

自作キーボードを始めたのは、
ロウスタッガードから解放されることと、
左右分割であることと、
バネを軽くできることであった。
これらのキースイッチは非常に良く、
これらを軽いバネで使うことが生涯の友と思った。

今はダブルスプリングによる、
「軽く始動し、底打ちは超重く。
荷重変動点が指で分かりやすく、
かつそれがアクチュエーション後」
というGateron Ink Yellowベースを使っているので、
暇を出している。


DSA、OEM、チェリープロファイルの各キーキャップ

無刻印をたくさん買った。
パンタグラフで育った僕は撫で打ち派なので、
DSAはとても性に合う。
しかし中指下段が突き指気味になるので、
OEMやチェリーを模索する。

結局「理想のプロファイル」を3Dプリントで作ったので、
お役御免。


木ーキャップ

いまだに大好きだ。チークの手触りは最高で、
プラスチック系列は本当は触りたくない。
しかし理想のカーブを3Dプリントで追求しているので、
いったんお休み。

確定したら、同じカーブをまた木を削り出して作るつもり。
そうしたら完全に理想のキーキャップになると、
僕は思っている。




色んな人の薦めを調べて、
体で試してきたものたち。

わかったことは、
「俺の要求は細かい」ってこと。
その粒度が合わなくて、捨て尽くした感じかな。

プロの執筆の道具に、
現行の道具は達していないと僕は思う。
こんなんやるくらいだったら、
いい万年筆を100万かけて探した方が良かったかもね。


でも誰も到達していない、

薙刀式×MiniAxe
×ダブルスプリングスイッチ×吸盤型3Dキーキャップ
×キーボード空中庭園バビロン
×iText(TATEditorで整形)

というシステムになっていて、
僕はなかなか満足である。


要らない奴は安く譲りたいので、
遊舎工房のフリマに出そうと思ってたが、
コロナで延期。
部屋の肥やしになります…
posted by おおおかとしひこ at 15:11| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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