tkenさんは薙刀式v11を改造して、
「え」「や」の入れ替えをしているそうだ。
つまりこれは右上のIOPの裏に、
「よ」「ゆ」「や」の順に、規則的に拗音が並ぶということ。
非常に興味深い。
つまりこれは、
「拗音は規則的に並ぶべきか?」
という問いの実験だといえる。
拗音が規則的に並んだものには、
下駄配列、新下駄、蜂蜜小梅がある。
これは同時押しによって、
1アクション1モーラ拗音を出せるようにした配列。
拗音表記に必要なイ段カナと、ヤ行カナの、
どちらの位置とも関係なく規則的に並べた下駄と新下駄、
イ段カナと、規則的なヤ行配置との同時押しで規則的に並べた蜂蜜小梅、
の違いはあれど、
マトリックス状にならぶことで、
使うときに考えながらで良いから出せるようにしよう、
という配慮があると思う。
拗音全体の出現率が3%程度なことを考えれば、
妥当な判断だと思う。
その割には種類が多いから、
索引から呼び出せるようにしようという方針だ。
しかし僕の経験によれば、
拗音は3%という均された出現率ではなく、
漢字熟語において特異的に集中する。
(じゅくご、しゅうちゅう、で既に3回出た)
カタカナ語における「ー」に似ている。
そのジャンルで特異的に出るもの、という点で。
小ヤ行を使うカタカナ語もある(シュートなど)が、
それよりは漢字熟語が最も使われる場面だと考えられる。
厄介なのは、熟語に二回(以上)拗音が出る場合。
(集中力、主義者、社章、証明写真、などなど枚挙にいとまが無い)
同じヤ行カナを使う場合もあれば、異なる場合もあるのがややこしい。
僕の場合、
規則的に配置された下駄配列、新下駄配列が、
全部覚えられなかった。
それに「ょ」「ゅ」をよく間違えた。
「ょ」の方が出現率が上なので、そっちの方が打ちやすい場所にあるので、
「規則的」から微妙に外れた感じで、
覚えにくかった記憶がある。
この経験から、
薙刀式では、いっそなるべくヤ行を規則的に並べない、
という方針を貫いている。
「規則的だと混乱する」と思ったからだ。
真実はどちらだろう。
「規則的だから、すっと打てる」と、
「規則的がゆえに間違う」。
馴染めばどちらも正解なのかも知れない。
僕は隣同士のものを良く混同する。
クラスが何組だとか、下駄箱の位置とか。
自分の会社も、何階か間違えることがあるくらい。
「同じ形のものからチョイスする」が苦手だ。
たとえば砂糖と塩が同じ形の瓶に入ってるとか、
アクセルとブレーキが同じ形になっているとしたら、
僕は咄嗟に区別する自信がない。
「全然違うものなら間違えない」は真だと思うが、
果たして拗音はどちらに属するのだろう。
(人によって違う、という結論もありそう)
非常に興味深い実験なので、
慣れた結果やその経過についての考えが聞けると面白い。
小ゃゅょを持つ殆どの配列はどうなのだろう?
飛鳥もょゅゃ(と「っ」)が並んでいて、
これもよく間違えたのを思い出した。
2020年03月01日
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