これがどの範囲なのかは興味深いので、
もう少し掘ってみる。
たとえば僕は、親指シフトの、
表「め」裏「ぬ」も混同した。
「形が似てるから同じところに置いときました!」
の配慮が、僕には逆に余計だった。
あるいは、薙刀式の、
静音濁音半濁音の同置において、
半濁音と濁音の混同もたまにある。
たとえば、パーティーとバーディーの打ち分けは、
咄嗟にできなかったりする。
濁音が中段人差し指同時、
半濁音が下段人差し指同時、
という関係もあって、
利き手人差し指にも関わらず、
反応が遅れ気味になる。
まあパーティーとバーディーを同時に使うのはゴルフ文脈しかないから、
レアといえばレアだ。
同様に、ポールポジションと、ボールのポジションも、
打ち分けが咄嗟に出来なかったりする。
これは、頻度と関係がありそうだ。
清濁同置はほぼ混同しない。
頻度がそこそこあるからだろう。
半濁音や「ぬ」は頻度が低いため、
日常の言葉では練度が追いつかないのだと思う。
今僕は練習も含めて一日平均2万打鍵しているが、
それでもこんなものなので、
「ほっておいたら習得できない」
レベルの頻度なのだと考えられる。
特に「ぬ」は最もマイナーなカナだ。
薙刀式v12では、これまでずっとB裏というマイナー位置安定だったのだが、
ここに「み」を持ってきたので弾かれ、
現在はS裏にいる。
苦手の左薬指と頻度から、
僕はまだ無意識に、「盗む」「重ね塗り」「来ぬ人」
などをすっと打てない。
「沼」は一杯打ったからいける。笑
で、
問題のゃゅょの規則配置は、
「どれくらい熟語を使うのか」に関係していると考えられる。
薙刀式の拗音同時押しをつくったとき、
「これで『集中力』『主義主張』も楽勝だぜ!」
なんて思ったのだが、
実戦文では、そんなに集中力や主義主張は出てこない。
なので、物凄く恩恵があるわけでもなかったのが実感だ。
(でも一気に打てて気持ちいいからいいか)
とはいえ、「よ」「ゆ」を並べたv11では、
混同が激しかった。
「よ」は動かしてないから安定していて、
「ゆ」を打つときだけ気をつければいい、
という初期状態から、
次に「ゆ」が慣れてくると、
「よ」も間違うようになり、
どっちがどっちか分からなくなる、
という平衡状態に達した記憶がある。
なので、とりあえず「よ」を打って間違えたら「ゆ」に直す、
なんてやり方になってしまい、
これは意味ねえぞ、
と感じて改造に踏み切ったわけだ。
さらに「や」を並べたtkenさんのバージョンで、
どういうことが起こるかは楽しみだ。
拗音含む熟語>半濁音>ぬ
のような関係が、頻度的にあると思う。
僕の「似たものは混同する」のラインは、
拗音含む熟語と、半濁音の間くらいにあるっぽい。
とはいえ、
「一分、二分、充分」は打ち分けられるので、
半濁音といっても、マイナーな半濁音かもだけど。
勿論、その人の言葉の頻度マップにもよるだろう。
マイナーの頻度は特に人によって、話題によって偏りがある。
(ゴルフやってる上級国民は常にバーディーとパーティーだろう)
僕が滅多に使うことがない「ざ」「ぞ」の濁音ですら、
新下駄では覚えられなかったので、
濁音だからといってパッと打てるようになるとは限らないし。
頻度○%以上は日常的に使い、
それ以下はマイナーだから同置や隣置や規則配置が便利、
という単純なことになればよいのだが、
そうもいかないのが厄介だ。
薙刀式v12で「や」をHに動かしたのは結構な冒険だったけど、
これはこれで面白く打てるので、
意外と良かった。
「やつ」「やれる」「やる」「せやな」「やすい」「やすむ」
「じゃあ」「逆に」あたりをよく使う。
拗音としての「ゃ」はそんなに出ないから、
「ょ」「ゅ」の混同が、
議論の焦点になるかも知れない。
2020年03月02日
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