2020年03月02日

【薙刀式】似たものは混同する

これがどの範囲なのかは興味深いので、
もう少し掘ってみる。

たとえば僕は、親指シフトの、
表「め」裏「ぬ」も混同した。


「形が似てるから同じところに置いときました!」
の配慮が、僕には逆に余計だった。

あるいは、薙刀式の、
静音濁音半濁音の同置において、
半濁音と濁音の混同もたまにある。

たとえば、パーティーとバーディーの打ち分けは、
咄嗟にできなかったりする。
濁音が中段人差し指同時、
半濁音が下段人差し指同時、
という関係もあって、
利き手人差し指にも関わらず、
反応が遅れ気味になる。

まあパーティーとバーディーを同時に使うのはゴルフ文脈しかないから、
レアといえばレアだ。
同様に、ポールポジションと、ボールのポジションも、
打ち分けが咄嗟に出来なかったりする。

これは、頻度と関係がありそうだ。

清濁同置はほぼ混同しない。
頻度がそこそこあるからだろう。
半濁音や「ぬ」は頻度が低いため、
日常の言葉では練度が追いつかないのだと思う。

今僕は練習も含めて一日平均2万打鍵しているが、
それでもこんなものなので、
「ほっておいたら習得できない」
レベルの頻度なのだと考えられる。

特に「ぬ」は最もマイナーなカナだ。
薙刀式v12では、これまでずっとB裏というマイナー位置安定だったのだが、
ここに「み」を持ってきたので弾かれ、
現在はS裏にいる。

苦手の左薬指と頻度から、
僕はまだ無意識に、「盗む」「重ね塗り」「来ぬ人」
などをすっと打てない。
「沼」は一杯打ったからいける。笑


で、
問題のゃゅょの規則配置は、
「どれくらい熟語を使うのか」に関係していると考えられる。

薙刀式の拗音同時押しをつくったとき、
「これで『集中力』『主義主張』も楽勝だぜ!」
なんて思ったのだが、
実戦文では、そんなに集中力や主義主張は出てこない。
なので、物凄く恩恵があるわけでもなかったのが実感だ。
(でも一気に打てて気持ちいいからいいか)

とはいえ、「よ」「ゆ」を並べたv11では、
混同が激しかった。

「よ」は動かしてないから安定していて、
「ゆ」を打つときだけ気をつければいい、
という初期状態から、
次に「ゆ」が慣れてくると、
「よ」も間違うようになり、
どっちがどっちか分からなくなる、
という平衡状態に達した記憶がある。

なので、とりあえず「よ」を打って間違えたら「ゆ」に直す、
なんてやり方になってしまい、
これは意味ねえぞ、
と感じて改造に踏み切ったわけだ。

さらに「や」を並べたtkenさんのバージョンで、
どういうことが起こるかは楽しみだ。



拗音含む熟語>半濁音>ぬ
のような関係が、頻度的にあると思う。
僕の「似たものは混同する」のラインは、
拗音含む熟語と、半濁音の間くらいにあるっぽい。

とはいえ、
「一分、二分、充分」は打ち分けられるので、
半濁音といっても、マイナーな半濁音かもだけど。


勿論、その人の言葉の頻度マップにもよるだろう。
マイナーの頻度は特に人によって、話題によって偏りがある。
(ゴルフやってる上級国民は常にバーディーとパーティーだろう)

僕が滅多に使うことがない「ざ」「ぞ」の濁音ですら、
新下駄では覚えられなかったので、
濁音だからといってパッと打てるようになるとは限らないし。

頻度○%以上は日常的に使い、
それ以下はマイナーだから同置や隣置や規則配置が便利、
という単純なことになればよいのだが、
そうもいかないのが厄介だ。


薙刀式v12で「や」をHに動かしたのは結構な冒険だったけど、
これはこれで面白く打てるので、
意外と良かった。
「やつ」「やれる」「やる」「せやな」「やすい」「やすむ」
「じゃあ」「逆に」あたりをよく使う。

拗音としての「ゃ」はそんなに出ないから、
「ょ」「ゅ」の混同が、
議論の焦点になるかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 12:43| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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