さらば愛しき親指シフト
https://creative89.com/2020/03/06/good-bye-oyayubi-shift/
この配列図は見たことがあり、ああこの中の人だったのか、
と思った。
hhkbを買ったころ、
hhkbミーティングに出た。
「自分のベストのキーボードや入力環境にいくらまで出せるか?」
という質問に対して、
僕は10万と答えたと思う。
その後色んなキーボードを買ったり、
既成のキーボードは理想に達していないと諦め、
自作キーボードに手を出して、
既成のキースイッチや既成のキーキャップでは、
理想に達していないと思い、
バネ自作、キーキャップ自作、キーボード台自作をはじめ、
トータルで50万は使ったかもしれない。
やっとエンドゲームが見えたような気がしていて、
エンドゲームとはすなわち、
「一つの完成形にたどり着く」ではなくて、
「いつでもメンテや変更できる力をつける」
ではないかと、
最近思うようになっている。
理想の女に会うことが結婚のゴールか?
に似ていると思う。
違うよね。
その人と付き合っていくこと
(自分の内面や外面や社会関係の変更も含めて)
が、ゴールじゃないかと僕は思う。
エンドゲームは決まった一つの状態ではなく、
「変化し続ける状態」の状態のことではないか?
変化をやめたとき、エンドゲームは幻となるのではないか?
僕は最近そう思うようになった。
親指シフトは金がかかる。
専用キーボードを買うにせよ、
リアルフォースR1を買うにせよ、
かえうちなどを使うにせよ、
コルネなどの自作キーボードでやるにせよ。
いや、親指シフトだけではなく、
入力方法全般を改善するのは、
金がかかる。
金だけではなく手間もかかる。
その手間が仮に時給1000円だとしたら、
一体何百時間、何千時間をそれに費やしただろうね。
でも、「野球選手になる」は、
たとえば同じことだと思うのだ。
プロになるまで体を鍛えて能力をつけても、
その体がエンドゲームではないだろう。
常にメンテして、怪我があれば治して、
100治ることはないから70でやれるように、
体のシステムから構築し直して、
を続けないといけないと思う。
「野球選手になる」のではなく、
「野球選手としてやっていく」だと思うのだ。
つまり、「我々は一定である」
という前提が、間違っているとぼくは思う。
よく配列談義の中で、
「これを覚えれば一生ものだから」という理屈があるが、
野球選手の体のように我々が日々変化することを前提とすれば、
その理屈は合わないと思う。
我々だって加齢するし、知ってる言葉は増えるし、
忘れた言葉もあるし、話題や考えも変わっていく。
OSは変わる。
デスクトップPCは会社から消え、
ノートでやっている。
(僕はノートを打つ姿勢では体に負担が大きいので、
本格的に仕事するときは必ずデスクトップだが)
そもそも今これはスマホで布団の中で書いている。
Windowsは何回バージョンアップした?
Macはことえり、ライブ変換と何回バージョンアップした?
今後別のOSになるかもしれない。
結局、「一生もの」のシステムなんてない。
鉛筆と紙は一生ものかな。
子供の頃使ってた鉛筆はまだあるようだが、
会社に入った時にあった、
最高の紙、レイアウトペーパーはもうない。
その後僕はセブンイレブンで「いつもの普通紙」を買っていたが、
最近それを置かなくなったので、
ローソンのA4レポート用紙の裏を使っている。
「一生もの」は、50年保てばいいですかね。
80年ですかね。
僕らは最初に覚えた日本語から、
随分バージョンアップして、
バージョンダウンもしながら
(たとえば流行語や流行の話題は、
アンインストールもしくは圧縮したはずだ)、
生きてきたのではないか?
だから、
配列を一生ものと考えなくていいんじゃないか、
と最近の僕は考えている。
日本のPCメーカーが倒産しても、
まあなんとかやってけるやろ、
が僕のエンドゲームではないかなあ。
僕の目的は、僕の考えや、考えた話を、
書くことと、たくさん書き直すことだ。
アナログで完成でもいいしデジタルで完成でもいい。
それは納品形態の違いでしかない。
それには、親指シフトは僕には難しすぎる入力方法だと感じている。
脳内発声が邪魔だし、
左右の交差と並行の使い分けが僕は苦手。
第一親指キーがベストと思えていない。
Japanistの単文節変換原則は、古すぎると思う。
ライブ変換との組み合わせはいいかもしれないが、
書いた文字があとで変わる仕組みは僕は大嫌いだ。
親指シフト全般、脳内発声のある人の仕組みだと思う。
(「指がしゃべる」という感覚がそうだ。
僕は音声を介さずに思考したいし書きたい)
qwertyローマ字なんてあり得ない。
JISカナは論外。世界から消えていいと思う。
今の僕のエンドゲームは、
手書き、スマホ、薙刀式の使い分けだ。
入力方法が一生もの、という前提を外せば、
そして入力する機会や動機も変わってゆく、
というふうに認識すれば、
「適宜変化してゆく」というふうに考えることが出来るかもしれない。
僕はPCのいいところは可塑性だと思っていて、
だから会社PCのインストール禁止とかクソだと思っていて、
だから会社は潰れるんだと思っている。
まあ、日本の会社システムだって一生ものではなくなった。
だから会社に文句を言ったり、改善しようとするのも諦めた。
ということで、
薙刀式はいいぞ。
自作キーボードもいい。
薙刀式を使うための自作キーボードをつくるのは、
もっといい。
これをベースに、今後も何かをしていけるようになることが、
僕には大事だろう。
似たような悩みを抱えている人はどこかにいると思っていて、
そうした人に向けて僕はここを書いている。
それは僕が最初にそうした人に情報を貰ったからで、
僕はそれを更に発展させて、また大きな所へ帰している。
いつまでこのブログを続けるのかもわからないが、
僕が書くことから引退することは、
しばらくはないと思う。
薙刀式より、フリックよりさらに便利な方法があれば、
それに乗っかるだろう。
いい万年筆を手に入れるかも知れないし、
画期的なキーボードが出るかも知れない。
エンドゲームは、引退までわからない。
「まあなんとかなるやろ」が、僕の今のエンドゲームだ。
ちなみに現在のシステムのメモ:
1. 手書き(本気)
紙はローソンで打ってる高級厚口レポートA4(コクヨ)、
ペンはぺんてる中性ボールペン(青)。
手書きで完成もあるし、これをデジタル化して、
紙焼きしてそれに書き込みを何ループかして完成もある。
2.スマホ(カジュアル)
iPhone11
3.薙刀式(カジュアル、本気のデジタル化)
PC: Surface 3(カジュアルは横置き、本格は縦置き)
メインエディタ: iText
印刷原稿成形ワープロ: TATEditor
差込画像があるとき: word
配列: 薙刀式v12究極版
エミュレータ: DvorakJ(qmk移行試験中)
メインキーボード: MiniAxe
ゴム足: 0.8mmの透明ゴムシート
キースイッチ: Gateron Ink Yellowのルブ、ボトムハウジング内底部にマステ三重
バネ: choc25gと2/3に切ったMX78gのダブルスプリング(文字部分)、バネルブ
choc15gと1/2に切ったMX78gのダブルスプリング(親指部分)、バネルブ
打鍵スタイル: 机の上に置いて前腕を机のヘリに置き、手首をすり足レベルに浮かせる
または、キーボード空中庭園バビロンで丹田打鍵法
キーキャップ: 薙刀式キーキャップRev2吸盤型(テスト中)
サブキーボード: Buffalo BSKBB500BK(16mmパンタグラフ)
苦無16(調整中)
2020年03月07日
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