2020年03月09日

【配列】最速には何が必要か

いろは坂のめんめんつさんが、かつてのJISカナの速度を超えたそうだ。
めでたい。
やはり連接を考え抜いた4段単打配列は、
使いこなせれば最速なのかもなあ。


僕の手では30キー範囲くらいまでしか自由にならないが、
4段かつ端から端まで並べられたカナに指が届き、
連接を打てるのなら、
そうした配列の方が速度効率はいいはずだ。
「打てるのなら」という条件付きで、
その条件がかなり厳しいとは思うけど。


これは5段に拡張できるか?
あるいはさらに横に拡張できるか?

自作キーボードがここまで広まってなかった頃なら、
現実的でないアイデアも、
可能になるかも知れない。

Kailhのミッドハイトスイッチなら、
フットプリントは14mm正方のはず。
理論上はピッチを14まで、
バッファをとって14.5までは詰められるはず。

ひとつの指で5段2列の10キー担当とか、
不可能ではないかもしれない。
単純に倍は無理でも、
人差し指と小指3列、
中指と薬指で計3列ないし4列、
な感じになるかも知れない。

親指キーも1Uをたくさん増やして、
沢山のキーを担当させる、
あるいは濁点半濁点などを担当させる手もある。

そもそもキースイッチだって3Dプリントで作れるかも知れない。
円筒形で作れれば、六方最密のハチノス型のキーボードが作れる。

キーキャップも今の形ではないだろう。
もっとエルゴな、Lime40のような3D形状になるだろう。
天キーで見た、指を穴の中に突っ込んで上下左右に振るような、
「キー」ではない形になるかも知れない。

あるいは、フットスイッチ、肘や手首での打鍵、
空中に軌跡を引いたらオンになるスイッチ、
などのデバイス拡張もありにしたとしたら。



タイピングの速度競争は、
形式が似ているからこその競い合いだと思う。
キーボードが急に自由になったら、
チート呼ばわりする人もいるのではないかな。
実戦最速はステノワード(漢字変換まで入れれば二人がかり)だと、
誰もがうっすらとは知っているのにね。

タイピング速度競争は、
「一人で、デフォルトのハードで競う民間の戦い」
がなんとなく暗黙の了解になっていると思う。
その制限を外したらどうなるかは、
少し見てみたい。

僕はタイパーになるつもりもないし、
むしろタイパー的行為は創作の邪魔ですらある。
タイパーの速度は実戦文章(一日作業)の速度領域ではない、
と僕は考えているし、
タイピングせずに創作文が手書き以上に書けるなら、
そこへ行くとも思う。

しかし単純に、
人の手の能力(と脳の能力)はどうなってるのかは、興味はある。


リアフォ+かえうちの範囲くらいまでには、
タイピング競争のルールを拡張してくれないかなあ。
hhkb最新版の配列変更は、次のRTCでは少なくとも禁止だろう。

全部解禁部門で、
ステノワードに迫るやり方が何かは、
少し興味がある。
いろは坂が、デフォルト以外でその第一候補となった。

(対抗は月だが、更新してないはず。
理論的には新下駄も迫るはず。
飛鳥はそこまでではないという印象)


最速には何が必要か?
単打がたくさんあることと、連接を考えた配置、
頻度に応じた配置(いろは坂は薬小指をかなり使うが、
それでも人差し指中指の方が多いはず)、
頻出濁音の単打化、
などは条件のようである。
それ以外の何がこれを突破するのか、
対抗馬が出てくると更に面白くなるなあ。

薙刀式はZクラスの速度は想定してないけど、
何年も練ればいけるかも知れないし、
いけないかも知れない。
そもそもそこは才能の部分の領域で、
配列そのものの平均ではないだろうね。
posted by おおおかとしひこ at 13:15| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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