2020年03月09日

【配列】アルファベット配列を変えるときに、考えるべきこと

qwertyローマ字は効率が悪い、よし、配列を変えられないか、
ちょうどqmkやかえうちやDvorakJなどの、
配列変更手段もある。
じゃあどうすればいいのか?

アルファベット配列変更の、よく知られている事実を列挙してみる。


アルファベット配列をつくるのは、
カナ配列に手を出すより心理的障壁が小さい。
日本語英語共用だと、負担が少ないと考えられるからだ。

(実際のところは、
日本語配列と英語配列をわけても支障ない。
なぜならそれぞれの連接プロフィールがまったく異なるからで、
共用するくらいなら枷を外した方が合理的につくりやすい。
たとえば、標準語と関西弁は異なる連接をもつから、
僕は二つの言語を使いたいなら、
別の配列を使ったほうが合理的だと考えている。
しかし、そこまで踏み込む勇気は、
「ちょっとやってみようかな」勢には酷だろう。
だから以下ではアルファベットを、
日本語英語共用にすることを考える)

このとき、色々の並び替えで、
気をつけるべきことを書いておく。


・日本語でもっとも使うのはA(12%)、英語でもっとも使うのはE。
・日本語は子音+母音の構造なので、
よく使われる配列のアイデアは、片方の手を母音に、もう片方を子音にしたもの。
(左子音、右母音がいいか、左母音、右子音がいいかは、
議論の余地がある。また、適度に混ぜた方がいい派閥もある)
・日本語ローマ字特有の、「んNN」「っXTU」「ー」は、
別キーとして近くにあったほうがよい。

・よく使う音を、人差し指、中指、薬指、小指の順にならべるべき。
中段、上段、下段の順にならべるべき。
しかし連接もあるので、連接を指が打ちやすい流れにするべき。

・、。の位置は意外と難しい。僕はqwertyの位置が合理的とは思わない。
・英語だと、'"あたりも使うことになる。?!も。
・日本語だと、「」()・くらいは考慮に入れたい。
・BS、エンター、シフト、カーソルの7キーの位置も、
動線を考えるのに重要だ。
・日本語で一番使うカナ2連接は「ょう」。英語はth、ed、ing、reなど、
色々ある。(詳しくは自分で調べてね)

・Ctrl-zxcvは、元の位置がいいか?変えてしまっても?
(Ctrl、Altなどを押しながらのときはqwertyに戻すという手もある)

・日本語には二重母音がある。ai、ou、eiがベスト3。
・「行段系ローマ字」でググると、先達の工夫がたくさん出てくる。

・IMEのオンオフのキーをどうするかも工夫のしどころ。
「全角/半角」やCtrl+Space、Alt+~のトグルは頭が悪いので、
Macの「英数」「かな」はスマート。


僕はとりあえず、
FJをNAにしてみれば、と言う。
そうするだけで、全然指の動きが違うことが実感できるからだ。
qmkでいえば、keymap.cの、
KC_FとKC_Nを、KC_JとKC_Aを入れ替えればいいだけなので。

効果が実感できたら、
もっといい配列があるはずだ、
と気づくことができると思う。

もうひとつのオススメは、
FJをBSとエンターと入れ替えること。

これだけで全く違う動線になることうけあいだ。

これは体験としてやってみると、
「合理的な配列に変えることは合理的である」
とわかると思う。


自作キーボード×プログラマ用には、
Eucalyn配列があるので、参考にしてもいいかもだ。
もっと古い配列にはSKYやきゅうりがあるし、
日本語専用なら、けいならべやカタナ式がある。

色んな配列があることを知ることで、
「わたしにはなにが合理的か?」
という問い方があることに気づくはず。

「qwertyから少しだけ違うだけの配列」
というジャンルもあって、
最初にそれをやってみるのもいいかもね。
(配列名まで詳しくしらないのでググってどうぞ)


ここはまだ沼の淵。
本格的な入沼は、カナ配列から。笑
posted by おおおかとしひこ at 21:35| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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