僕は上中下段とも撫で打ちにしているが、
普通の人はそうじゃないらしい。
中下段は突き下ろし的に鉛直に打ち、
上段(と最上段)は撫で打ちするっぽい。
この打ち方が、上段に重要キーが集まってる、
qwertyローマ字と相性がいい説。
qwertyローマ字は、
NM.,を除けば、
上中段の二段配列だと言ってよい。
(ZVBはレアなので例外。Cは最適化によく使われるが、
頻度はそこまででもないと見積もる)
Mは頻度的に少ないから、
乱暴に言えば、
qwertyローマ字は、
二段配列+右人差し指Nの配列だと言ってよい。
このうちAを除いた4母音が上段に集中している。
ローマ字はいうまでもなく子音+母音だから、
上中段の子音と上段母音を組み合わせる配列だ、
と乱暴に言ってもいいだろう。
そして乱暴に2文字に1回現れる母音が上段であることから、
qwertyローマ字は、上段メインの配列だ、
とさらに乱暴に近似できる。
多くの合理的な新配列は、
中段がメインである。
(いろは坂のような例外もあるが)
それは上段も下段も等距離だから、
中庸をたくさん使っておけば上下の段越えを減らせる、
という理屈が大きいだろう。
で、
ほとんどの人は、中段キーを打ち下ろし方式で打つっぽいんだよね。
(接触点は指先)
この方式は遅くて力がいると思う。
指を寝かせて前に滑らせたり横に滑らせる、
撫で打ちのほうが、
エネルギーを使わないし速いと考えられる。
(接触点は指紋)
じゃあみんな撫で打ちすればええやん、
と思うが、キーキャップの形がそうさせない。
中段が撫で打ちできても、
下段が変になってしまう。
上段が登り坂に、下段が下り坂になっている、
シリンドリカルスカルプチャのせいだ。
(あるいはオールフラットのパンタグラフでも、
上中段は撫で打ちできても、下段は難しい)
僕は上中下段とも撫で打ちしやすいことを求めて、
薙刀式キーキャップを作り、
さらに改良して現在吸盤型のキーキャップを作成中だ。
で、
既成のキーボードだとしても、
上段は指を伸ばすから撫で打ちしやすいんだよね。
qwertyローマ字の速度が相当出るのは、
上段メインと、上段撫で打ちの、
相乗効果が効いてるのでは?
という説を出してみる。
配列は、点と線の、
2D的な解析ばかりなされていると思うけど、
ほんとうは3Dの曲線だ。
3Dの解析が難しいから、
便宜上2Dで解析した気になっているだけかも知れないのだ。
左右交互が少なめとか、ロールオーバーによる順次打鍵とか、
qwertyの速さの理由はいくつか挙げられるが、
こうした視点はなかったように思ったので。
今日は出社して、
オールフラットのパンタグラフでqwertyローマ字を打ったのだが、
上段の滑り打ちはやりやすいなあ、
と気づいたので、
この仮説を出した次第。
今僕の開発している3Dプリントの
吸盤型キーキャップは、
上中下段及び親指キーすら、滑り打ち、
撫で打ちをやりやすくしようという目的で作っている。
指に対して段による打鍵法の差を設けないことが、
目的かも知れない。
いや、単に撫で打ちを心地よくやりたいだけなんだけどね。
いろは坂の速さは、実は上段と最上段の、
撫で打ちに支えられているかもしれない。
そういえば親指シフトも、中上段重視。
「指を伸ばしたまま指紋部分で打てるキー」
が多いほど、それが頻度が高いほど速く楽、
というまとめ方にしてみようか。
2020年03月19日
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