前記事の続き。
多分僕がキーキャップのプロファイルという言葉を知ったときから、
これが目標だったのかもしれない。
そのために色んなことを試し、失敗してきた。
・チェリープロファイルキーキャップにする
○角度がつきすぎてないので、扱いやすかった
×でもマイルドになっただけで根本的には解決していない
・逆チルト
○中段キーは上段キーのような角度になる
×下段キーは角度がつきすぎて微妙
××親指キーがめっちゃしんどくなる
・DSA、XDAのようなオールフラットキー
○ほとんどのキーで撫で打ち出来る
×中指下段が突き指に
×親指キーはフラットじゃない方が良い
・掌を水平にして、指を伸ばして構える
○文字部分はかなり理想
×親指が死ぬ
・上中段フラット、下段を下り坂に
(木ーキャップ以来、薙刀式キーキャップのデフォ)
○大体はうまくいく。変荷重と組み合わせるとさらに良し
×なんかまだしっくり来ない。
・SAプロファイルキーキャップと低めの親指キー
○角度的にはあったかも?
×SAは分厚く重いので、高速打鍵はしんどい。力のある外人向き
×SAのトップ面が深すぎて、指を垂直に差し込むのはいいが、
寝かせて打つのは角度が合わない
などなどだ。
仮説1: 段が全て同じ高さでなくてもよいのでは?
たとえば中段キーが全部同じ高さでなくても良いよね。
ボールを掴むような手にしてみると、指先は同じ方向ではなく、
微妙に内側へ角度がついている。
この角度のように、中指を頂点として、
左右へ下り坂に、当たる角度も変えていく、
球っぽい感じにならないか?
仮説2: 全て下り坂で良いのでは?
上段も下り坂、中段も下り坂、下段も下り坂だと、
滑らかに撫で打ち出来るのでは?
(下段は指を縮めるので、よりきつい坂に)
仮説1と組み合わせて、複雑な曲面になるだろう。
また、逆チルトが親指キーと相性が悪かったことを踏まえ、
親指キー合わせで4指の曲面を決めるべきだろう。
ということで、
現在開発中の吸盤型キーキャップは、
すべてのキーの高さや向いてる向きが違うという、
微妙な曲面に沿うような形になっていて、
各キー自体はスフェリカルエグれになっているため、
「手の形は球に触れているようで、
指は撫で打ちできる」
というスタイルを目指している。
だいぶうまくいっているが、
各キーのバランス調整にしばらくかかりそう。
(親指キーだけで30個くらい試作した…)
タイパーのような高速打鍵は僕は興味はないが、
1500字/10分前後のキープには興味がある。
楽に指を繋ぎ続けやすい撫で打ちの形を完成させたいなあ。
ちなみにタイプライターの時代に、
typing ballという球型のタイプライターがあったそうな。
これが一個の球だとしたら、左右分割の二子玉版とでも言えるかな。
せっかく自作キーボードやってるんだから、
物理アプローチをしてみたい。
現行のキーキャップの形は、
僕はベストではないと考えている。
2020年03月20日
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