2020年03月27日

【薙刀式】脳内発声のある人の漢字の格納

ってどうなってるんだろう、
と単文節変換のことを考えていて思った。


というのも、
先日の親指シフト動画を思い出すと、
「これどういう字だっけ」
が何回かあったのがとても気になったから。


件の動画は結構独り言があって非常に興味深かった。
脳内の思考が外に出てきてて見えているという意味で。
本人的にはかなり恥ずかしいことだろうが、
親指シフトの研究にとても役立っているので、
検体ありがとうございますという感じだ。

この人は脳内発声があることは明白で、
発声のリズムに合わせて等速で指を動かしている場面が多々あった。
「言葉のピアノ」と他の動画でも表現していて、
一音一音のユニゾン伴奏のような感覚としてタイピングしている感覚なのだろう。
だから気持ちいい、というのが親指シフトの優位点だと思う。


で、
何度か「これどういう字だっけ」と単文節変換時に、
辞書を参考にして選んでいるときがあった。

脳内発声のない僕はそこにとても違和感があった。
なぜなら、
僕の場合「漢字を先に覚えている」からだ。
漢字として概念を記憶していて、
それが概念のポインタになっている。
読みはあとでついてくる。


磔獄門の「はりつけ」は、
最初から磔でしかなく、
貼り付けはポストイットのようにノリで薄いものを貼るときだし、
張り付けは人に人が張り付くような、一般的なやつだ。
だからそれらが同じ「はりつけ」という読みであることを、
僕は逆に知らない。

だから手書きで書くときに、
同音異義を間違えることはほとんど無い。
最初から間違って覚えていたら間違うが、
同音異義を間違えた経験はない。
(これフリックで書いてるんだけど、
「どうおんいぎ」で変換したら、
同音異議 同音意義 どう音異議 ドウオンイギ 導音異議
ときて、やっと同音異義が来るってどういうことよiPhone)


僕の中で、
磔の仲間は十字架や打ち首やアイアンメイデンや拷問であり、
字形でいうと傑や磯とかのほうが近い。
貼り付けや張り付けの仲間では一切ないのだ。

だから逆に、ぼくはダジャレが出来ない。
これとこれは同じ音だという検索が出来ないのだ。
ダジャレがぽんぽん出てくる人は、脳内発声優先なのだろう。

僕は意味と文字が強く結びついていて、
音は二番目のタグでしかないので、
音からの逆引きができないのだろうと考えられる。


だから漢字変換がとても鬱陶しい。
漢字を呼び出すのに、二番目のタグを入力して、
しかも同音異義から選ばなければならない。
違う意味をノイズとして常に感じなければならないからだ。

「字はどう書くんだっけ」という件の動画の場面からは、
「喋っているときに音で概念を区別していて、
漢字を意識していない」ことが想像される。

つまり脳内は音もしくは一対一写像のひらがななのだろう。
で、普段は漢字を意識していないから、
いざ書くときに漢字が出てこないのだろう。

僕は喋っている時も、人の話を聞いている時も、
脳内に漢字で出てくる。

その違いを強く感じた。



脳内発声の有り無しとはいえ、
極端な二例に過ぎず、
間の人もいるかも知れない。
脳内発声があるけど脳内イメージは漢字変換されている人もいるだろう。
また、人によって漢字によって差異があるとも思われる。
(件の動画でも、優しい字は漢字でそのままスルーしてたし)

脳内発声がなく、
概念を直接漢字で操作している僕は、
手書きが一番楽で、
カナ入力の漢字変換がノイズである。
一々音声入力しないといけないし、他の余計な意味を見なくてはならないからだ。

中国語は、
ひとつの概念にひとつの漢字とユニークな音を対応させているそうだ。
(勿論時代が下って、同音異義もなくもないだろうが)
僕はこのうち音をミュートしていて、
脳内発声のある人は、漢字をミュートしているのだろう。



これらの、脳と手を結びつけるのに、
自分に合ったタイピングスタイルを選ぶことはとても大事だと思う。

親指シフトやローマ字は、
脳内発声がある人に向いてそうだ。
逆に僕にとっては苦痛が多いと考えられる。

脳内発声のない僕が作った薙刀式は、ない人に向くと推測される。
(ある人が使えないということはないだろう。カナだし)


逆に英語のタイピングは、
アルファベット一文字が音に一対一対応していないため、
脳内発声なしのタイピングなのだろうか。
脳内発声と手は異なるが、もうそういうものだと割り切っているのだろうか。
興味は尽きない。
(なんか誰も考えたことない、学問的な研究に足つっこんでる?)
posted by おおおかとしひこ at 11:36| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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