身近な言葉は音節数が少なくなる。
「濃厚接触」が強いのは、音節数が少ないからかもね。
先日まで雪国へロケに行ってたんだけど、
興味深い言葉を聞いたので記録しておく。
雪原を撮りに行ったのだが、
今年はえらい暖冬で、
雪が降らなくてスキー場が潰れるくらいだった。
(コロナで忘れてるけど)
なので、視界一面パウダースノーを期待して東京から来た我々は、
そうじゃない雪原を目の当たりにする。
その時現地の人が言ったのが、
「どこもこんな感じでハゲてる」と。
「はげる」という音節数の少なさよ。
「雪原が溶けてしまい、部分的に地肌が露出している状態」
のことを、
これ以上短く端的に言える言葉があるだろうか!
しかも、
ハゲは良くないというニュアンスまで付いてくるわけだ。
日本語すごい。
専門用語は、このようにとても端的で、
音節数が少ない言葉にまとめる傾向が強い。
そういうのを発明できたら、なかなかのものだね。
ちなみに先日書いた話では、
「背中を見る」を、
「その人の弱点や人的トラウマを覗き見る行為」
として造語してみた。
「背中を見られた」「背中を見られないようにする」
などに活用できて、中々よかった。
でもハゲる、くらい短い言葉にするべきだったと、
反省。
2020年03月27日
この記事へのコメント
コメントを書く