2020年03月27日

言葉の使い方2

身近な言葉は音節数が少なくなる。
「濃厚接触」が強いのは、音節数が少ないからかもね。

先日まで雪国へロケに行ってたんだけど、
興味深い言葉を聞いたので記録しておく。


雪原を撮りに行ったのだが、
今年はえらい暖冬で、
雪が降らなくてスキー場が潰れるくらいだった。
(コロナで忘れてるけど)

なので、視界一面パウダースノーを期待して東京から来た我々は、
そうじゃない雪原を目の当たりにする。

その時現地の人が言ったのが、
「どこもこんな感じでハゲてる」と。


「はげる」という音節数の少なさよ。
「雪原が溶けてしまい、部分的に地肌が露出している状態」
のことを、
これ以上短く端的に言える言葉があるだろうか!

しかも、
ハゲは良くないというニュアンスまで付いてくるわけだ。


日本語すごい。



専門用語は、このようにとても端的で、
音節数が少ない言葉にまとめる傾向が強い。

そういうのを発明できたら、なかなかのものだね。

ちなみに先日書いた話では、
「背中を見る」を、
「その人の弱点や人的トラウマを覗き見る行為」
として造語してみた。
「背中を見られた」「背中を見られないようにする」
などに活用できて、中々よかった。

でもハゲる、くらい短い言葉にするべきだったと、
反省。
posted by おおおかとしひこ at 12:54| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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