めんめんつさんがロシア語と韓国語を取り上げている。
知らない世界で非常に興味深い。
ローマ字入力は英語も母国語も打てるから楽、は本当か?
https://menmentsu.hateblo.jp/entry/2020/03/29/001256
どういう動きなんだろうと検索してみた。
russian / korean typingや、さらにcpm wpm asmr
などのワードを組み合わせる。
ロシア語のタイピング
https://m.youtube.com/watch?v=23Ct2pOe7MA
TY位置が打ちづらそう。
GHと入れ替えられなかったのかな。
人差し指が多めに見える。
BSの大変さは同じなのね。
https://m.youtube.com/watch?v=ny1h0WHkOJQ
非標準運指の、ほぼ人差し指二本タイピング。
日本人のローマ字の平均的な速度かもしれない。
この速度でどちらが情報量が多く打てるのかはわからない。
セクシーです。
韓国語のタイピング
https://m.youtube.com/watch?v=6Q3mXmFcdw4
人差し指中下段が多めのよう。
左右交互メインだが、
人差し指左右が多そうなので、
左右がひっくり返る事故は少なそうだ。
スペースをほとんど使ってないね。
単語と単語をあけるのに使うのかしら。
僕は自作キーボードを始めてしまったので、
ほんとにこの物理配列が手間を最小にしてるかなあ、
と先に思ってしまうが、
いずれにせよ、
ロシア語と韓国語の配列には共通点がある。
「母国語に基づいた、合理的でわかりやすい原理がある」
ということ。
ロシア語は、中央によく使う母音と子音を徹底的に寄せていること。
韓国語は、左右に子音母音を分離して、人差し指に頻出を当ててるっぽいこと。
なんということだ。
これは最高にいいではないか。
韓国のITの発展は、
母国語が打ちやすかったことと関係あるかもよ。
(日本語の打ちやすいフリックで発展したのは、
SNSによる監視社会であった)
めんめんつさんの論点はふたつあって、
・「qwertyと母国語配列が分かれている例」の例示
・こんなふうに日本語配列のデファクトをつくれるか?
だと思う。
二つめを考えているのが配列屋さんではあるが、
日本語をこんな風にシンプルな原理で割り切れない、
というのが大方の見解なのではないか。
左右に子音母音を置いた行段系はひとつの解だけど、
いまいち流行らないのは、
手慣れたqwertyと効率がそんなに変わらないからではないか。
指の動線がしんどい/楽なのが効いてくるのは、
一日5000字以上からではないかと思う。
そんなに書く人、日本にはそこまでいないから、
いまひとつ皆さん移行を渋るのだろう。
本格的に移行したい人はカナ配列を検討するが、
なにせぱっと見複雑で、
「分かりやすい原理が貫かれていない」
ことに躊躇すると思う。
僕がそうだった。
「頻度に応じて指に配置してあるのだ」
という原理はわかりやすいが、
そもそもそれはどのカナ新配列もそうなので、
違いがわからなくなるよね。
そもそも頻度表は見たことないし、
どの指がいい指なのか、
右手人差し指以外はわからないものだよね。
第一、新配列はたいがい標準運指前提になっているが、
そもそも標準運指をマスターしてる人は少ない。
qwertyローマ字が、標準運指が最も合理的に使える運指ではないからだ。
標準運指ブラインドタッチに無理があるので、
みんな独自運指をたいがいやっている。
これらの、「整理されてなさ(ように見える)」が、
新配列をみんながやろうとしない理由かも知れない。
第一シフト方式がバラバラだし、
使用文字は50音じゃないし。
(、。ーだけでなく、濁音半濁音小書き、拗音外来音。
全部入りなら100を越える)
さらに複雑なのは漢字変換で、
ロシア語はおろか、
韓国語も漢字変換はなさそうだ。
日本語は漢字にするかひらがなにするかカタカナにするかは、
書き手が決められるという自由度がある。
打って半分、変換して半分の言語だと思う。
こうした言語は、世界でも特異的なのではないか?
(中国語の漢字は複雑だが、
発音と一意に決まるはずで、
音を入力して選択するという手間はないのでは。
あとどういう言語が、変換選択確定の手間があるのだろう)
だから日本語配列の効率への寄与が、
ロシア語や韓国語に比べて、
少ないように感じる。
日本語がそもそも分類整理しづらい言語であること、
変換選択確定の手間がかかること。
このふたつの要因によって、
ロシア語や韓国語の配列のようには、
直感的にシンプルになれないのが、
日本語配列の難しさかもだ。
ちなみに薙刀式は、これくらい分かりやすい理屈があるかな。
「日本語の特異的に使う言葉を、
人差し指中指(と薬指)アルペジオに仕込んであります。
右手は、ある、ない、する、左手は、して、こと、てき。
U位置にBS。あとは頻度順、繋ぎやすさで並んでいます」
くらいまでは圧縮できるか。
これがロシア語や韓国語ほど分かりやすいとは、思えぬ…
2020年03月29日
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