俺たちがどんなに叫んでも、志村は後ろの長さんに気づかなかったよなあ。
うしろから来たコロナに、俺たちは志村うしろ!って叫んでた。
僕は70年生まれで、ドリフ全盛期でものごころがついたようなものだ。
あのオープニング30分のコント、
毎週生放送で、全部長さんが台本書いて、
毎週建ててはバラすセット費に1000万、って聞いて、
プロになってから腰を抜かしたものだ。
全てをコントロールする長さんと、アドリブで出た志村。
その志村が、台本書く山田洋次とどう組むかは、
見届けたかった。
後半生は女に溺れて、最高の一生を過ごしたと思う。
どんな女を抱いても、俺たちは嫉妬しなかった。
だってあの志村けんだぜ。俺でも抱かれるよ。
向こうでも、長さんの台本を無視したアドリブをかまして、
全力で殴られて欲しい。
子供の頃のヒーローが死ぬのは辛い。
久々に辛い。
土曜8時のテレビに夢中になった、あの輝きはもうない。
俺たちは、志村に夢中になったぐらい、子供たちを夢中にさせなければと、
志を新たにする。
2020年03月30日
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