2020年03月31日

【薙刀式】いろは坂動画との差異に思う

僕は薙刀式といろは坂は、わりかし真逆の性質の配列だと思っている。
なので、打鍵スタイルも違って当然だと。


めんめんつさんが向こう側から見たこちら側を比較している。
https://menmentsu.hateblo.jp/entry/2020/03/30/211111

非常に興味深い。

僕の打ち方が正解とも限らないし、
いろは坂の打ち方が正解かもしれない。

多分、「人によって正解が異なる」が正解で、
人によってバラエティがあるから、
配列や打鍵法もバラエティに富むべき、
が答えだと僕は考えている。


今のところ薙刀式の、
流れるような撫で打ちや、
なるべくエネルギーを使わない感じや、
あまり止まらない入力
(単語確定が多いのは、動画の緊張が若干あります)、
外側の指をほとんど使ってない感じ、
読めばそのまま朗読できる感じ
(僕自身は意識してなかったけどそうなのか…)
などは、
「そうじゃないと自分がしんどい」
という、わりと消去法でたどり着いた方法論だ。

逃げて逃げてなんとかこれなら行ける、
みたいな見つけ方をしていると思う。

だから、「こうあるべき」と思っているのは、
「自分が」がかなり強い。

でも便利そうなので、
これがいいと思う人は使えるように、と、
自分のような「現状が辛い人」に役に立つかも、
と考えて公開している訳なのだ。


もし自分の指がいろは坂のように動けたり、
小指も沢山動けたり、
Ωポジションのような指の開き方が安定したり、
力強く打っても疲れない指があれば、
いろは坂のような配列を自作していた可能性だってある。
JISカナでかなり速いタイムを打てていたベースは相当の地力なので、
それだけあればいろは坂は楽しそうだなあ、
と逆に羨ましかったり。

間欠的なタイピングだって、
ひょっとしたら最高の文を考える合理的な方法かも知れない。
指の速度が思考を上回ることで、
思考がせっつかれて、化学反応が起こっているかも知れない。

とにかく人の思考の様式は違うのだから、
入力の仕方も変わっていいよね、
と僕は考えている。

楽に出した文章が詰まらないかも知れないし、
苦労した文章だから面白いとも限らない。
文章というのは結果論で、
その結果を出せる方法がその人によって最高なのだ。

大事なことは、それがまるで違うだろうことで、
実質qwertyローマ字かフリックしか選択肢がないことが、
僕はおかしなことだと思っていて、
人の思考のスタイルだけ、
文房具の種類はあっていいと思う。


ぼくらが草の根的にやっていることがどんどん広がって、
ああ、そういうものがあるのか、触ってみようか、
ってなるのがいいと思う。

薙刀式が合わなかったから、新下駄とかいろは坂触ってみるか、
なんて感じになるのもいいことだと思うし、
あれとあれはこれが違うね、
なんてことを沢山語っていいと思う。

僕にとっては非合理だと思えることも、
誰かには合理的かも知れないし、
その逆もあるだろう。

知らない人もどんどん発言するべきだし、
僕は議論ならいつでも受けて立つ。

そうしていくうちに、
「○○な人は○○配列がいいみたいよ」
って空気が出来上がっていくのが一番いい。

作者以外の人が使ってみた意見は沢山聞きたいよね。
その人がどういうことをやってきて、
どう思ったかとか。


ほんとは自分が色々使ってみて、
「○○な人は○○配列がお勧め!」
と横断的に批評したいのだが、
なかなかに難しい…。

(たとえば、蜂蜜小梅やTRONの親指シフト系、
姫踊子草カナ配列、月系列の何か、
16mmピッチのUSキーボードで実装できそうな4段配列、
くらいは試したい。
ほんとは漢直もいくつか。
が、そこまで手を回せない…)


まあ、色々やってくるうちに、
どんどんいろは坂が滑らかになる可能性もあるし、
僕の薙刀式が間欠的になる可能性も0じゃない。
年単位で変わっていくこともあるだろうし。

そうしたことを含めて、
色んな人の動画を見れることは、
とても楽しいことだなあと僕は思っている。
それは、健康というべきだ。



ちなみに次回薙刀式動画は、
キーキャップが完成するまでかかります…
もっとよくなるかも、のアイデアを思いついてしまったので、
そのテストと3Dプリント待ちで、数週間先かも…
posted by おおおかとしひこ at 11:25| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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