2020年03月31日

糞みたいなショートフィルムを見たので

見たことのある風景だと思ったら、ロケした北海道の土地の近くでした。

実に糞である。まずは10分耐えてみよう。

ここではないどこかへ
https://www.jalan.net/theme/jalan30thanniversary/kokodoko/


ただ時間経過を描いている、
前進しているものがない物語である。

それがリアルだからとうそぶくつもりか。

だから音楽の力を借りざるをえない。
なんか新海誠で見たことあるぞと思ったら、川村元気だった。
鼻で笑うわ。


結論の、
「人はどこかへ旅をすることで、逆にここの価値を見つける」
(やっぱり家が一番やわあ)
というようなことにまったく落ちてない、
説得力のないストーリーでした。

風景や撮影はすばらしく、ラストの雪原の並走も美しいが、
風景の美しさに物語がまったく負けていて、
つまりはガワに対して中身が滑っている。


「ひょんなことから出会った男女が東京観光して元気になる」
「その両親ともが偶然北海道で偶然あっていて、互いに知らないまますれ違う」
という二行の企画書から、
なにひとつ発展していない糞ムービーでした。

もっと脚本勉強すれば?


事件「スマホを溝に落としたこと」が、
帰結と関係ないので、
これは事件でない。出会いのきっかけにすぎない。

ということは、主人公たちの変化は、
どのような事件によってはじまり、
どのような展開を経て結論へ至るのか?

そのスジが0だった。


つまりこれはムービーではなく、その下のクラスの動画だ。
TikTokレベルのね。
思いつきを絵に描いたおナニー動画。

じゃらんはとんでもない糞ムービーをつかまされたね。



「旅での偶然の出会いは、私たちを変えるほどだ」
というようなことを言えれば、
じゃらんの広告としては合格だと思う。


あなたなら、
上の二行の企画書を受け取ったらどのようなシナリオにするだろうか。
仮想練習になるぜ。
予算はそこそこありそうだ。
posted by おおおかとしひこ at 20:43| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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