薙刀式には気持ちよく打てるアルペジオが多い。
全カナ二連接のうち、
何%くらいがそうなっているのかを調べたら、
なんと出現率13.3%もの二連接を、
気持ちのいい片手アルペジオで打ってた。
(残りは、左右交互、同指連続、打ちにくい片手連続か)
統計の根拠は、いつもお世話になってるkouyさんの100万字統計から。
【調査結果】
すべてのパターンを調べたわけではない。
いつも打ってて快適なやつに限った。
以下「隣接キー」は、同段隣接と、一段異なるキーまでとする。
単打アルペジオ(隣接キーのみ)3.8%
単打アルペジオ(上以外の異指)2.5%
連続シフトアルペジオ(隣接キーのみ)0.4%
連続シフトアルペジオ(上以外の異指)0.4%
単打シフト混在アルペジオ(隣接キーのみ)4.6%
単打シフト混在アルペジオ(上以外の異指)1.6%
さらに細かい内訳:
単打アルペジオ(隣接キーのみ)3.8%
左手: 2% して てき でき こと ひと けど とし とか とき ひろ
右手: 1.8% ある ない する いう らい なん られ
単打アルペジオ(上以外の異指)2.5%
左手: 0.8% って っと ほど ころ
右手: 1.7% くる いく なる たい だい たん だん んだ
れん れる へん へい
連続シフトアルペジオ(隣接キーのみ)0.4%
左手: 0.1% まり まに
右手: 0.3% もの われ ふれ
連続シフトアルペジオ(上以外の異指)0.4%
左手: 0.1% ませ みに みせ
右手: 0.3% おも おわ さえ つよ やつ
単打シフト混在アルペジオ(隣接キーのみ)4.6%
左手: 0.6% は、 まで せき きり とま かに
右手: 4.0% ょう よう もう ゅう わる さい ざい ふん ぶん
るの い。 いの んの
単打シフト混在アルペジオ(上以外の異指)1.6%
左手: 0.02% みて
右手: 1.6% す。 る。 うの ょく
され さん えん ふる ぶる
なお、頻度ごとに図にしてみた。
連接頻度に比例した円の面積になっている。逆順は考慮せず、単連接頻度。
【考察】
感覚としては、
100カナ打つ時に、13回は心地いいアルペジオで打ってるってことだ。
つまり、8文字打つ時に1回はアルペジオがある。
俳句は575だから、日本語を3フレーズも打てば、2回は心地いいアルペジオがある。
これが薙刀式を使っていて、打ちやすい感覚に寄与してると思う。
連続シフトアルペジオが多いと思っていたがそれほどなく、
単打アルペジオと同等に単打シフト混在のアルペジオが多い。
また、混在の複雑なアルペジオはほぼ右手のみ。
アルペジオの内訳では、
左手は単打アルペジオ、右手は単打アルペジオと単打絡みのアルペジオが、
圧倒的に多い。
全体的に、隣接キーのアルペジオが多目。
(隣接キー8.5%、離れた指4.8%)
離れた指でのアルペジオよりも、
隣の指とのアルペジオが多いという特徴があり、
これが素人の指のような僕でも、楽さを感じる秘密かも。
左右差がかなりある。
左手3.6%(うち単打2.8)、右手9.7%(うち単打3.5、単打シフト混在5.6)。
上であげたように、単打とシフトの混在アルペジオは右手に集中していて、
素人向けの高速性が担保されているのでは。
この、器用な右手でさらさらと繋げていくような感覚が、
薙刀式の繋がる運指の秘密のようである。
これがひょっとすると、
手書きの感覚に近いと思う要素かもだ。
今回は調べなかったが、実は右人差し指連続が多いかもしれない。
これが手書きの感覚に近い理由だったりして。また調べたい。
もうちょっと連続シフトのアルペジオを仕込みたかった所だが、
意外と単打シフト混在で、
沢山バリエーションを作っていることに気づいた。
単打のアルペジオだけで6.3%あるのは結構いいんじゃないか。
これが快速性に寄与していて、
逆に悪運指が少ないことが、打鍵を遅くしないことに寄与していると思う。
これもまた調べたい。
他の配列とも比較してみたい。
たとえば新下駄はアルペジオがかなり多いはずで、
それが速度と楽さの秘密のはずだ。
8カナに一回アルペジオ。
日本語3フレーズの中に大体2回はアルペジオがある。
うち、半分近くが単打アルペジオ(左:右は3:4)。
半分くらいが、右手のみの単打シフト混在アルペジオ。
残りは連続シフト。
5:3くらいで隣指同士で繋ぐ。
1gram頻度は左:右で45:55なので、
左は孤立カナを乱打、右はアルペジオ多目で加速して、
あとは左右交互と同指連続で、繋ぎは右多め、
という薙刀式の設計思想が、
浮き彫りになった感じですかね。
薙刀式のアルペジオスペックは、
こんな面白さということがわかりました。
2020年04月01日
この記事へのコメント
コメントを書く