2020年04月01日

【ストレッチ】キーボード疲れ全般(腱鞘炎予防)

肩こり、首のだるさ、目の疲れ、腰のだるさ。
これはこの後来る腱鞘炎の予告だ。


肩を回したり、首を揉んだり、目薬を打っても根本的には治らない。

原因はキーボードという人類の遺伝子にない疲れで、
前腕と上腕の疲れから来る無自覚な蓄積が、
反射で肩や首に出ているだけだからである。
肩や首の凝りを取ってもなかなか治らないのは、
そもそも前腕や上腕が凝っていることを疑うと良い。

キーボードに一切触らない生活を、
一週間から十日とると大体回復する。

なっとさんは5日と言ってたが、僕はもっとかかる。
年齢?回復力の違い?個人差?
僕は身体が硬いので、疲労を溜めやすいかもしれない。

で、そんなに休めないわ、というとき、
以下のようなストレッチで柔軟に対処されたい。


1. 下半身のストレッチ
  【足を伸ばして座って前に手をのばす、足を開いて左右前】
  【足首をもってグルグル回す】
2. 前腕のストレッチ
  【腕を前に伸ばし、掌上、反対側の手で指を下へ、前腕内側伸ばし】
  【腕を前に伸ばし、掌下、反対側の手で指を下へ、前腕上側伸ばし】
  【肘の内外をもう一方の手の指で摘み、前腕をグルグル回す】
3. 肩周りのストレッチ
  【右腕を左に伸ばし、左腕で下から肘をロック】
4. 脇のストレッチ
  【ゴッドハンド輝の寝違えストレッチ】

このへんが、今僕が実際にやって効果的なものだ。
これ以上に細かいやつはあるが、
誰でもできる簡単なやつを集めた。



1. 下半身のストレッチ

肩が凝ってるのに下半身のストレッチ?
馬鹿じゃないの?
そうではない。
経験的に、前脚が凝ると反射で後脚が凝る。
対称の関係があるように思う。
足は第二の心臓というくらいで、手よりも血流量が多いので、
ここをほぐすと全体の楽への影響がでかい。

やり方は体育でやったような地面に座って、

  【足を伸ばして座って前に手をのばす、足を開いて左右前】

が一番楽かな。狭い部屋では布団の上でやることになる。
膝裏をしっかりのばそう。伸びた状態でキープ、深呼吸20秒。

あと、

  【足首をもってグルグル回す】

が、肩や首の凝りに即効性がある。左右20回ずつ。


2. 前腕のストレッチ

直接前腕をストレッチしておくと、
どこが疲れてるのかを自覚できる。
経験的に、じゃあそこを徹底的に揉めば治るかと思いきや、
そうではないようだ。体は部分でなく全体で凝るみたい。
でも前腕が凝ることは確かなので、これで常に柔らかくしておこう。

  【腕を前に伸ばし、掌上、反対側の手で指を下へ、前腕内側伸ばし】
  【腕を前に伸ばし、掌下、反対側の手で指を下へ、前腕上側伸ばし】

前腕内側というのは、タイピング姿勢の時に下面になる部分、
前腕上側というのは、タイピング姿勢の時に上面になる部分。
腕は非常に複雑な腱のつき方をしていて、たいがい分散して疲れが溜まっている。
上の姿勢を取った時、手首を外や内にねじると、更に違うところが伸びる。
深呼吸しながら20秒。

  【肘の内外をもう一方の手の指で摘み、前腕をグルグル回す】

文章で表現が難しいところ。
ケンタッキーフライドチキンの足を思い出そう。
骨の関節部分に肉をくっつける、骨ぎわのスジがあるじゃない?
自分の肘のそれを伸ばすのが目的。
筋肉の構造は、骨ぎわのスジ〜筋肉本体〜骨ぎわのスジとなっていて、
両端が関節についているわけだ。

肘の近辺、腕先の骨ぎわのスジを伸ばすのが目的。

その辺をもう一方の手で掴み(全体的)、あるいは特定のスジに指で触れ(特定的)、
掴まれた腕の前腕のみを肘を中心にグルグル回す。内回り外回り20回ずつ。
肘周りが軽くなる。


3. 肩周りのストレッチ

  【右腕を左に伸ばし、左腕で下から肘をロック】

これも体育の柔軟でやっただろう。
昔は何を伸ばしてるのかよくわからなかったが、
実は「肘と肩の間のスジ、肩から肩甲骨を通り背骨につながるスジ」
を伸ばしてるのだとようやくわかった。
このへんが凝っていれば(自覚が難しい)、伸ばした状態で深呼吸20秒。


4. 脇のストレッチ

  【ゴッドハンド輝の寝違えストレッチ】

これでググったら出てきます。劇的に首に効く。



効果は数十分から一時間。
一日に数回やると、回復も早い。
全部やると結構かかるので、ローテーションを組むと良い。

あと、風呂上りは効果がでかいです。
全身に血が回ってる状態でやれば、
凝ったスジの中の老廃物が流れ出ていきやすくなり、
新しい血液も入りやすくなるので。


競技タイピングが運動なのは見た目にも分かりやすいから、
ストレッチが効果的なのは誰にでもわかるけれど、
執筆は鈍重な、底冷えするような運動だというのは、
経験者もそんなにいないから、
あまり知られていない。

文豪が温泉宿で執筆するのには意味がある。
軽井沢とかハワイなどの避暑地やリゾートとして温泉を選んだのではない。
物理的に「血を巡らせるため」に温泉に入っていたのだということに留意されたい。
温泉宿に投宿できない庶民は、銭湯がいいぞ。


あと、軽いランニングは、
上半身と下半身が分離してしまった感覚を、
「ああ、体全部でひとつだったわ」と体で思い出させるのに効く。
駅から家まで走るとか、僕はよくやる。

水泳もいいんだけど、今はコロナの危険が強すぎるので禁止。


あとは、野球肘、テニス肘、ゴルフ肘あたりで検索すると、
沢山のストレッチが出てくるので、
自分に合った何かを見つけるとよい。
沢山数やるとやりきれないので、できる数個をローテーションするのが楽かな。
posted by おおおかとしひこ at 09:41| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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