2020年04月05日

名画劇場4: 時をかける少女

アニメ版ではなく、実写の原田知世版ね。
僕がはじめてタイムスリップによるタイムパラドックスを知った作品。

以下ネタバレ。


タイムパラドックスが面白いのは、
「伏線の順番が逆順になる」
ではないかと僕は考えている。

ふつうは過去が未来への伏線になるのだが、
未来が過去の伏線になるという逆転こそが、
タイムパラドックスの面白さじゃないかなあ。

この面白さは「ドラえもんのび太の大魔境」
のラストでも味わうことが出来るので、
単純な構造なのに面白いことを確認されたい。


ちょっと無駄なシーンが多く、萎えるところもあるけれど。
(テレビ放送ではよくカットされる。
ちなみに編集の勉強になるので、15分カットを目指してやってみよう)

ラストシーンの廊下のすれ違いは、ほんとにいい。
映画はラストだ、と改めてわかるだろう。
ラベンダーを見るたびに、僕はあの廊下や実験室を思い出す。


あと何と言っても原田知世の可愛さの全盛期。
(広末も可愛かったが、映画の代表作がないのが残念)
弓道部に性癖を植え付けた映画だろう。

エンドロールが実はすごい。
カメラ目線ってなんやねん。
ロール明けのラストカットが、アイドル映画として何もかも最高。


こういう、
味わい深い悲恋が最近ないよなあ。
量産されてる少女漫画原作映画にあったりするのかしら。
posted by おおおかとしひこ at 00:09| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。