ナイト・シャマランは僕の一番好きな監督(複数)の一人。
その初期の傑作がこれだ。
冒頭からの伏線回収が見事。
他にも、
「シックス・センス」
「ヴィレッジ」は見るべき作品である。
「レディインザウォーター」「エアベンダー」は恐ろしくハズレ。
「サイン」も伏線回収が見事だが、緑の人がなあ…
「ハプニング」はオチ以外は面白い。オチでがっかり。
ナイトシャマランといえば、
冒頭から謎をまき散らし、
どんでん返しでなるほどー!と唸らせるのが、
4作続いた。
それが作風であることを期待され、
色々迷走して一時消えた。
しかし見事「スプリット」「ミスターガラス」で返り咲く。
この二作品は「アンブレイカブル」の二作目、三作目だ。
特にミスターガラスは、オチの見事さに舌を巻くので、
この映画単品で楽しんでもいいし、
三部作として楽しんでもいい。
一作目に傑作、二作目に意欲作、三作目に一作目を超える傑作、
というのは三部作の理想だが、
それを体現したのはなかなかないね。
ふつうシックスセンスみたいなどんでん返しで有名になったら、
二匹目のどじょうはいないと思うよね。
なのにどんでん返し縛りで作ってきたのが、
すごいなあと思った。
インド系、何考えてるかわからん。
ある種の天才だと思う。
シャマランは「何が起こるか分からない緊張」を、
ずっと持続させるのが上手いと思う。
じゃあどういう仕掛けで焦点を保っているのかは、
研究に値する。
どんでん返しを味わった上で、
じゃあそれをどうばれないようにミスリードしているか、
研究に値する。
ジャンルはスリラーだとは思うが、
シャマランの映画はスリラーの枠組みを軽く超えてくる。
2020年04月13日
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