2020年04月13日

名画劇場12: アンブレイカブル

ナイト・シャマランは僕の一番好きな監督(複数)の一人。
その初期の傑作がこれだ。

冒頭からの伏線回収が見事。


他にも、
「シックス・センス」
「ヴィレッジ」は見るべき作品である。

「レディインザウォーター」「エアベンダー」は恐ろしくハズレ。
「サイン」も伏線回収が見事だが、緑の人がなあ…
「ハプニング」はオチ以外は面白い。オチでがっかり。

ナイトシャマランといえば、
冒頭から謎をまき散らし、
どんでん返しでなるほどー!と唸らせるのが、
4作続いた。

それが作風であることを期待され、
色々迷走して一時消えた。

しかし見事「スプリット」「ミスターガラス」で返り咲く。
この二作品は「アンブレイカブル」の二作目、三作目だ。
特にミスターガラスは、オチの見事さに舌を巻くので、
この映画単品で楽しんでもいいし、
三部作として楽しんでもいい。
一作目に傑作、二作目に意欲作、三作目に一作目を超える傑作、
というのは三部作の理想だが、
それを体現したのはなかなかないね。


ふつうシックスセンスみたいなどんでん返しで有名になったら、
二匹目のどじょうはいないと思うよね。
なのにどんでん返し縛りで作ってきたのが、
すごいなあと思った。

インド系、何考えてるかわからん。
ある種の天才だと思う。


シャマランは「何が起こるか分からない緊張」を、
ずっと持続させるのが上手いと思う。
じゃあどういう仕掛けで焦点を保っているのかは、
研究に値する。

どんでん返しを味わった上で、
じゃあそれをどうばれないようにミスリードしているか、
研究に値する。


ジャンルはスリラーだとは思うが、
シャマランの映画はスリラーの枠組みを軽く超えてくる。
posted by おおおかとしひこ at 00:12| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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