ミステリー風味2本目。
「ゲームの正体はなにか?」がセンタークエスチョン。
この明かされるラストの見事さよ。
以下ネタバレ。
一発アイデアで最後まで見せ切る手腕に注目だ。
「金持ちになったら必ずやるゲーム」
「それがどんなものかは言えない」
という謎解きムービーである。
いやあ、こんなオチ、仮に思いついたとしても、
そこに至る色んなあり得るルートを、
よくここまで結実させたな、
という展開部がすごい。
「バックトゥザフューチャー」のところでも述べたが、
事件と結末は決まっていたとしても、
シナリオというのは無限に真ん中の展開部を、
無限に変えられる。
あなたならどういう内容の中盤の展開にするか?
それを考えることはとても訓練になるだろう。
僕はフィンチャーの最高傑作はこれだと思っているが、
「ファイトクラブ」「セブン」に隠れてかすみがち。
「ドラゴンタトゥーの女」もあるしね。
「ゴーンガール」「パニックルーム」「ソーシャルネットワーク」
「ゾディアック」「ベンジャミンバトン」
など、
「何かが進行している感じは面白いんだが、
終わってみるとそれがなんだったのかイマイチわかりづらい」
がよく見られる監督だと思う。
シャマランと逆だ。
(シャマランは盛大なハズレもあるが、
フィンチャーは微妙ハズレで押さえ込んでる?)
その中でも、「ゲーム」はオチのキレが最もよい。
2020年04月14日
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