2020年04月15日

名画劇場14: ソウ

これもラストが素晴らしすぎる。

以下ネタバレで。


もうね、あの死体が立ち上がったとき、
僕は家でスタンディングオベーションをしたくらい。

その前に一回どんでん返しがあったから、
ああそういうことなんだな、
って油断させてからの大どんでん。
「犯人は一番近くにいる」という冒頭の伏線を見事に回収する、
大技の炸裂に驚愕する。
なんという大胆な。

この映画、
冒頭15分だけ撮影して、
脚本とともに「続きが見たければ資金を」って集めた伝説がある。
それくらい、
最初の15分はツカミとして大事だということだ。
それもラストのどんでん返しの自信がないと出来ないことだろう。

密室、死体、鎖、チェーンソー。
この冒頭15分がすべて。答えもそこにあるわけで。

こういう巧妙な冒頭部をうまく作ることが、
どんでん返しものの要諦ではないか。
一度通しで見た上で、
冒頭15分は手書きで脚本起こしをやっても勉強になるよ。
posted by おおおかとしひこ at 00:55| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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