2020年04月17日

名画劇場16: ゴースト/ニューヨークの幻

陶芸シーン流行ったなあ。
オダメイ役のウーピーゴールドバーグが最高。

以下ネタバレ。


僕が一番好きなところは、
オダメイに乗り移って、彼女の体を借りてでも、
ヒロインを抱きしめたいを叶えるところ。

あそこのカット割が、ものすごく原始的なのに、
オダメイに乗り移った、というのがすっと入ってくる表現になっている。
脚本には特撮カットなどを想定していたかも知れないが、
アナログでやってのけた監督の手腕に脱帽する。


ハリウッド映画は、なんだかんだいいながら、
悪役がちゃんといるのがいいよね。
その悪役をどうキャラを立てるのかがポイント。

「コーヒーをシャツにこぼしたフリをしてシャツを脱ぐ」
という古典的な手で来たのが潔い。
(ちなみにこれは役者が考えたアイデアだそうな)

そんなやつムカつくわ、をうまく作っている。


三幕構成がかなり完璧で、
時間を測りながらメモしながら、二度目を鑑賞すると良いだろう。

何分で死ぬのか、それまでにセットアップしたことは何か、
悪役が彼女を狙っているのに気付くのは何分か、
オダメイとの出会いは何分か、
第二ターニングポイントはどこで何分か、
二幕の全体構成はどうなってるか、
などなど、
教科書的な尺構成を知ることができる。


一幕三幕は三角関係を中心としたせつない話、
二幕はオダメイを中心としたコメディ。
二幕の分離具合は、バックトゥザフューチャーに通ずるものがある。
二幕は非日常世界だが、
それは「霊として彼女を心配する」という物凄い非日常。

脚本家のブルース・ジョエル・ルービンは、
東洋の幽霊観、生まれ変わり観をストーリーに取り込んだそうだ。
「無念を晴らせば成仏する」
という考え方はキリスト教にはない。
根幹は非常に東洋的で、アメリカ人には新鮮な「非日常世界」
として映ったのだろう。
posted by おおおかとしひこ at 02:31| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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