2020年04月19日

名画劇場18: バタフライエフェクト

タイムスリップ×世界線もの。

以下ネタバレ。


「何回戻っても彼女の死を防げない」
という無限地獄を作ったところが面白い。
「タイムマシン」という、
妻の死を変えたくてタイムマシンを発明した男の話があるが、
それよりも中盤の「何度戻っても」の展開部分が練られている。
シュタインズゲートより前だよねたしか。


アレをクリアしたら今度はこっちがおかしくなり…
という、運命の辻褄合わせの緻密さは、
研究に値する。
「オールユーニードイズキル」でも似たようなことをやっていたが、
あっちはゲーム的な感覚だったのに対して、
こちらは人生そのもののやり直しもののようだ。

あなたならこのアイデアでどういう展開を作るだろう?
そう考えながら見るのもオツですな。


ラストのすれ違いは素晴らしく良い。
バッドエンドがハッピーエンドになるという、
日本の演歌と同じ世界である。

展開とラストに非凡さがある脚本だ。


ちなみに、2とか3があるらしいが、無視して良いです。
posted by おおおかとしひこ at 01:23| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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