2020年04月20日

名画劇場19: きみに読む物語

号泣しかない。

以下ネタバレ。


若者時代の恋愛がとても瑞々しくて、
ちょっと美化された青春時代って感じがするのだが、
それでも「この話は聞いたことがある」
と思わせる、
まるで架空のおとぎ話として機能させることに寄与している。

恋はおとぎ話だなんて、
なんて泣ける話だろうか。

じいさんの愛にいつまでも泣ける。


今ほど認知症が一般に知られてなかった頃の作品。
霧の彼方から突然「思い出した」とばあさんがいうときの、
じいさんの顔たるや。


若者時代と老年時代をうまく作り込むことで、
二つを行き来させる。

「二つの世界をカットバックしながら進行させる」
は脚本の代表的な構造だ。
その巧妙さは勉強になる。
posted by おおおかとしひこ at 00:38| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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