運動生理学的なそれと同じものかどうかは分からないけど、
タイピング的な、速筋と遅筋があるような気がする。
速筋は、
たとえば秒6、7打以上の高速な打鍵に必要なイメージ。
アルペジオや、左→右の高速打鍵、
片手の指だけでダダっといける一連(アルペジオ以外も。
同指連打や段越えも含む)、
などの加速ワードでの感じ。
遅筋は、
もっとそれよりずっと遅い、
秒2打〜3打くらいに必要なイメージ。
(秒4〜5打あたりがどっちに属するか不明。
人によるのではないか説)
遅筋で打っているときは、
むしろ姿勢維持筋、
足腰、背中や肩、肘や手首の筋肉にも負担が分散されている気がする。
で、速筋を使うタイピングは、
10分もノンストップで打つと、
どこかが無理をして痛くなるか、だるくなってくる。
(僕の場合、いつもだるくなる筋肉は決まっていて、
上腕三頭筋の内側部分、前腕の尺側手根屈筋、
それと肘周り全般)
なのでどこかで遅筋に無意識に切り替えてはいるのだが、
無意識に興が乗ると、いつのまにか速筋を酷使してしまっているイメージ。
遅筋で打った日は、特に痛みやダルさは出ない。
背伸びしたりストレッチすると気持ちいい程度。
速筋で無理して打つ(たとえばタイプウェルに夢中になる)と、
すぐに痛くなったりだるくなる。
ところが、遅筋の疲れは遅れて来るみたい。
厄介なことは、速筋で痛むところと、
同じところが凝るようだ。
で、これがなかなか取れない。
(いくつかのストレッチを実践し、
タイピングを控えたとしても完治はしない。
いつのまにか引くまで、ゆっくり待つしかない)
これは人間の防御反応のひとつと考えられる。
遅筋による疲れだろうが速筋による疲れだろうが、
素早く動く方に痛みを与えれば、
そもそもその運動をする気を削げるだろうということだ。
いずれにせよ、
どんなタイピングをやっても、
痛くなるところは大体同じ、
というのが今までの僕の経験則。
めんめんつさんによると、
タイピングゲームをした時の筋肉痛と、
ライティングをした時の筋肉痛は、種類が違うらしい。
前者はすぐ回復する痛み、
後者は体の芯に残り、回復しづらい痛み。
僕は後者について、ずっと考えているのかも知れない。
そういえばタイプウェルをやってた頃は、
指が痛かった記憶。
こんなに肘や肩が痛くはならなかった。
とくに遅筋は、若い時に筋肉を鍛えないと、
太くならないらしい。
楽器もやってないし、マラソンをやってたわけでもないので、
僕の遅筋は非常に脆弱な可能性があるなあ。
そしておっさんになってからは太くはならないらしい。
ということで、
なるべく労力を減らせるような、
打ち方、構え方、配列、キースイッチやキーキャップ、
などについて工夫しなければならないようだ。
これまでのタイピング理論は、
速筋だけの理論のように僕には思える。
遅筋でずっと打ち続けていくことについて、
誰もあまり語っていない感じがする。
長文を打つことは、
基本遅筋ベースで打っていて、たまに速筋打鍵がまじるような、
そんな感覚がある。
2020年04月11日
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