親指シフトの、「手首を浮かせて猫の手で」
というのは僕の流派と真逆すぎてひとつも納得してないのだが、
最近薙刀式をDvorakJからqmkに変えて分かったことがある。
「手首をつけた状態では親指は同時打鍵しにくい」
だ。
eswaiさんによるqmk薙刀式では、
親指のシフトを、「同時かつ連続」に実装している。
これが当初の仕様で理想なのだが、
DvorakJではこれが不可能のため、
ながらく「先押しかつ押しっぱなしの通常シフト」
として扱ってきた。
で、すっかりこれに慣れてしまってから、
親指同時を体験すると、
同時押しが楽しくなってきて、
先押しで構わないのにわざと同時で打ちたくなってしまう。
跳ねるように打てるとなんか愉快になってくる。
(親指シフトは楽しい、とよく言われるのもこれかも)
これに慣れたあと、
疲れたので手首を付けながら打ってみると、
驚くほど親指と4指の同期がとりにくいことに気づいた。
長年の親指シフト論争において、
「手首をつけると親指同時がやりにくくなるので、
手首を浮かしてまずは親指同時をマスターすべきだ」
という話をあまり聞いたことがない。
「親指シフトムズイ」と言っている独習者は、
じつはここでつまづいたのでは?
という推測をしてみた。
いまのところ、
僕は手首をぎりぎり机にすり足状態にしていて、
紙一重で浮かしている。
手首をつける/浮かすどちらも可能で、かつ同時と先行の両方を経験したため、
これらのことに気づいたのかも知れない。
「シフトのやり方で、構え方(や打ち方)が変わってくる」
というのは理屈では理解できるが、
その裏、「別のやり方でやっていてはそのやり方を生かせない」
というところまで気づく人はなかなかいないのだろう。
ということで、
親指通常シフトは、手首をつけてもOK。
親指同時シフトは、手首を浮かさないと同期がとりづらい。
まことに親指はタイピングに厄介な指だなあ。
少しずつ体験してわかってゆくしかないなこれは。
2020年04月20日
この記事へのコメント
コメントを書く