ステイホームで暇なら、キー配列を変えようぜ。
効率の悪いタイピングを卒業して、
ブラインドタッチを覚えよう。
ぼくはqwertyローマ字が、ブラインドタッチ向きとは全然思えない。
最頻出のA(頻度12%)が小指だし、
エンターもBSも遠いし小指だし、カーソルはさらに遠い。
長音「ー」を一発で小指か薬指で打てるとも思えない。
TYは人差し指から遠すぎる。
そもそも英語と日本語のアルファベット頻度はまったく違う。
qwertyローマ字は、英語配列を無理やり日本語に当てはめているだけだ。
(日本語専用のフリックの方がまだ使いやすいよね)
ブラインドタッチ前提でよく練られた、
カナ配列薙刀式をお勧めしよう。
薙刀式はカナ配列だ。
使用するキーは27キーとスペースキーのみ。
この範囲内にカナが圧縮して入っている。
ブラインドタッチは、片手5キー×3段の、計30キーを支配することだ。
それよりも少なくていいのだ。
普通に押すと出るカナと、
スペースキーを押しながら出るカナがある。
つまり27キーに54のカナが入っている。
カナの使用頻度にとても考慮している。
もっとも使うのは人差し指担当キーで、
なんと使用率50%。日本語の半分は人差し指を使ってポチポチ打てる。
中指は30%で、人差し指と中指と親指(スペースキー)で、
8割のカナが打てる。
小指の使用率は左2%右3%と、圧倒的に少ない。
(ローマ字のAは12%)
BSは右人差し指上段のU位置だし、
エンターは人差し指下段の両手同時(V+M)で、
これも人差し指で操作する。簡単。
しかもQ、TYにはカナを置いてない。
ここは指が遠くて打てないと判断した。
また、カナには統計的によく繋がる、頻出連接がある。
薙刀式はこれを徹底的にうまく並べてあって、
「よく出るカナのつながりを、流れの良い指で打てる」
という特徴がある。
たとえば右手人差し指→中指で、「ある」「ない」が打てる。
日本語の基本的なことばを、指の流れで打ちやすく出来る様に、
カナがうまく並べてあるのだ。
(この特徴は薙刀式の専売特許ではなく、
新配列で共通する特徴である。
薙刀式はとくに、
統計結果よりも日本語の基礎単語を、
片手の流れで打てることを意識した配列)
カナは、清音だけではない。
濁音、半濁音、拗音(しょなど)などがある。
濁音と半濁音は、
人差し指中段(FJ)または下段(VM)とそのカナを同時押しすると出る。
拗音は、使用2カナを同時押しすると出るという画期的な方式だ。
(し+よ=しょなど)
拗音の濁音と半濁音は、さらに人差し指と同時押しと、統一的なルールだ。
(し+よ+J=じょ、ひ+や+M=ぴゃなど)
これらのルールによって、
清音、濁音、拗音、小書き、外来音(ヴィやティなど)が、
全て同じ位置にあるという、
唯一無二のカナ配列が薙刀式だ。
だから27キー54カナさえ覚えれば、
どんなカナでも打てるし、
その中にはBSやエンターやカーソルが入っていて、
ホームポジションから手を動かすことなく、
延々と日本語が書ける配列だ。
物書き向けの配列だ。
つまりタイパーとしてスペシャリストな指能力は必要なく、
理系のPCセッティングの知識もそんなになくても、
設定してちょっと練習すれば、
いくらでもするすると書けるようになる。
「新配列」と仮に呼ばれているが、
カナ配列は個人開発のものがたくさんある。(50とかそれ以上)
その中でも、
薙刀式は記憶負担が少なく、
人差し指中指重視(80%使用)という、
「沢山ものを書く」ことに向いている。
それでいて速度は親指シフトと同程度と見て良い。
勿論、物書きだけでなく、
カナ配列をブラインドタッチしたいという、
広い層におすすめである。
27キーとスペースキーの範囲しか使わないから、
マスターはカナ配列の中でもかなり楽な部類だ。
(親指シフトより楽。飛鳥配列や新下駄配列より全然楽。
ちなみに最終的な速度は、飛鳥や新下駄が上回ると予測)
配列習得には、1〜3週間のトレーニング期間が必要だ。
なかなか普段は時間が取れないが、
今なら基礎技能アップとして、
とてもオススメしたい。
自粛は延長し、在宅は増えるだろう。
日本語を自然に楽に書けるキー配列を、
使うべきだと思う。
(もちろん、良いキーボードも買おう。自作キーボードもいいぞ)
ちなみに薙刀式の由来は、
「長い文章を書く武器」のイメージ。
最強の長もの、の意味である。
(槍は集団戦闘用で、個人戦闘用は薙刀が最強説を採用)
どんな感じで打っているのか、動きや速度感が知りたければ、
いくつか動画を上げている。検索すれば一発だ。
たとえば最近撮ったのは:
https://youtu.be/1xde1bC7iGQ
1200字(変換後)/10分ペースの創作文(既にある原稿のコピーでなく、
その場で思いついたことを書くアドリブ)打鍵。
ビジネス検定一級が700なので、これはかなり速いペースである。
速いだけではなく、手の動きが楽そうなことを見られたい。
薙刀式以外にもオススメ配列はたくさんある。
名前だけあげておくので、興味があればぐぐられたい。
ローマ字: Dvorakローマ字、Eucalyn配列(英語日本語共用)
SKY配列、けいならべ、きゅうり、和ならべ、カタナ式(日本語ローマ字専用)
カナ配列: 新JIS配列、月配列(とその派生配列)、飛鳥配列、新下駄配列、
TRONカナ配列、蜂蜜小梅配列、Phoenixカナ配列、かわせみ配列
2020年05月03日
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