中盤の骨を考えるコツは、
メインプロットをどう料理するか考えることだ。
問題が起こった、即解決ではストーリーにならない。
ああでもない、こうでもない、
という紆余曲折が、話を面白くする。
ちなみに、問題が見えたときに、
すぐ解決法が見えてしまうのは論外だ。
ああでもない、をやる前に、
それをやってしまえば解決してしまうではないか、
などと論破されてしまったら、
ストーリーもくそもない。
なので、問題とは、
「まだ解かれていない問題」が望ましく、
「しかもああでもないこうでもないとやったら、
見事に解決する問題」である必要がある。
意外とこれを設定することは難しく、
この難易度設定こそが、
一幕を書くことのむずかしさの一因だろう。
「この問題を解決するには、
一見こうすればいいのでは?」が見えて、
「やってみたが、違った。
問題とは、実はこうだったのだ」までが、
「ああでもない」というステップだろう。
もう一段同じことをやれば、
「こうでもない」になるだろう。
「実はこうだったのだ」がターニングポイントになり、
次へ話が進むわけだ。
問題や解決を予測させないことは、
なかなかに難しい。
一般に解決策がないものを設定すると、
その解を自分で探さないといけない。
(例 どうやったらモテるのか?)
そうではなく、
「その文脈での解決策」を設定するのがちょうどよい。
(例 その子を口説くには?)
ということは、設定を自由に決められるということだ。
あとは、複雑な設定を組むか、
あとづけでもよいので新しい情報を出していくと、
状況を変えられて、
解決へ近づく条件をコントロールすることができるというわけ。
あるいは、一筋縄ではいかないように問題を組む。
一人が解決すればいいのではなく、
複数の問題の複合にしておくとよい。
あっちが立たねばこっちが立たずにしておくと、
シーソーをつくりやすい。
ああでもない、こうでもない、
というストーリーの変転は、
こうして色々な展開を発生させられる。
困った末に、
突発的な展開を考えることはよくあるが、
あとでそれが自然になるように、
一幕で設定を小出しにしていくと、納得がしやすいだろう。
(リライトのときによくやる)
ああでもない、こうでもない、
がうまくなると、中盤を上手に伸ばしていくことができる。
何段階ものテトリス(やぷよぷよ)の連鎖を組んでいくような感覚だ。
2020年05月13日
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