2020年05月14日

【新配列】使いやすいキーとよく使う音

新配列の基本設計方針の第一は、
「使いやすいキーによく使う音を置く」であろう。
最近新下駄を覚えようとしている人の、
途中経過が興味深い。


https://mobile.twitter.com/ichir0roie/status/1260497081342595074

付箋を貼ったところは既に覚えた、
ということだろう。

拗音やマイナー音を独自のアレンジをしてあるらしいので、
基本三面についてはそれを除く部分を覚えているのだろう。

で、
見事に、
「よく使うキー」というところを覚えていて、
興味深い。


単打:
左手ぜんぶ(Bを除く)、
右手のほとんど(YGと小指を除く)

BYは左ロウスタッガードの鬼門だなあ。
右小指がいまいちなのに左手小指はマスターしてるのは、
qwertyでAZは使うが右小指は使わないことと関係してるかな。


中指シフト:
左手はDしか覚えていない
右手は中段と中指上段

僕が覚えたときもこんな感じだった。
「Dと何かを同時押し」みたいな順番だったなあ。
これが薬指シフトになると、
なぜか中段を満遍なく覚えてしまっているのが興味深い。


おそらくだけど、
「中指はまだ器用に動くので、
左右差が大きく、得意な方ばかりを打ちがちだが、
薬指は元々不器用なので左右差が少なく、
結果的に満遍なく練習する」
みたいな左右差があるのでは、
と予測する。

新下駄は左右使用率50%と、
左右差を同等に見積もる設計だが
(作者のkouyさんは左手の方が得意らしい)、
使い手によって、
使いやすいキーの異同があるということだろう。

勿論これは途中経過だから、
最終的にはマスターに至る。
しかしその途中経過において、
人の無意識みたいなのが出てくるのがおもしろい。


ここまで覚えれば半分覚えたようなもの?

「使いやすいキーによく使う音を置く」の裏は、
「使いにくいキーにはあまり使わない音」だ。
僕が新配列の光と影と感じる、暗黒部分のことである。

新下駄の暗黒大陸は、僕には量がありすぎて無理だった。
だから「使いやすいキーを覚える」の、
2倍から3倍くらいあとあるぞ、
と僕は見積もってしまう。

ここからが新下駄マスターになれるかどうかの、
分水嶺になると思われる。
新下駄マスターが増えると世の中が面白くなるので、
がんばれとエールを送ることにしたい。



ちなみに薙刀式も勿論、
「使いやすいキーによく使う音を置く」を採用している。

その裏、「使いにくいキーにはあまり使わない音」をやめて、
「使いにくいキーは捨てる」ことにした。
QTYからカナを追い出して不使用として、
30キーよりも少ない27キーしか使わないことにした。
(Pは右薬指で取る前提)

これでも、「左小指薬指、右小指不使用」のカタナ式から比べれば、
指を使ってる方だけどね。
(qwertyでのタイプウェルB止まりのスタートからしたら、
随分マシになったものだ)


僕は自分の指を信用してないので、
「打てないキーを無理に打つことはない」とした。
個人の指の能力によって、
「使いやすいキー」や、
使える配列は変わってくるかもしれない。

そういう意味で、配列作者による打鍵動画は、
「どういう指能力を前提としてるか」が窺い知れて、
実に参考になると思う。
posted by おおおかとしひこ at 13:41| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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