じゃあ、ある登場人物が、
ある登場人物の態度や考え方を変えたいときは、
どうすればいい?
交渉だ。
勿論、感動させたり、笑わせたりすることで、
すぐに考え方を変えるキャラもいるかも知れないが、
それは副次的な一押しにすぎない。
その登場人物の利益になるようなことを、
交渉するのだ。
だから、登場人物には目的が必要なのである。
目的のない登場人物には交渉できないからだ。
お前はAが欲しいんだろう?
俺はBが欲しい。
二人で組んでXをやれば、
お互い欲しいものが手に入るぞ。
どうだ、組まないか?
(味方の場合)
俺がBを手に入れられれば、
お前はAを手に入れられないのさ!
(敵、コンフリクトの場合)
基本はこれしかないのだ。
あとは、条件が複雑になるだけである。
・感情によって判断に揺れが生じる
・ある部分は目的にプラスだが、ある部分はマイナスになってしまう
・二者間の力学だけでなく、三者間、四者間でのやり取りがある
・あることは伏せられていて、それを使って有利に進める
・だれも知らないが、本当は○○だったのだ
などを利用すれば、
単純な綱引きをバラエティに富ませることが出来るだろう。
それらを創作しやすいような、
おもしろい状況、
複雑な条件の、
バランスを作ることが、
実は創作なのだ。
人は演説如きで動かない。
利益で動き、状況はその結果変化する。
2020年05月14日
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