2020年05月15日

【薙刀式】人差し指中指への戦略的集中

薙刀式はかなり変わった指の使用頻度だと思う。

人差し指が、25%ずつ計50%、
中指が、15%ずつ計30%、
これだけで全体の80%を使用する。
(あくまで概算で、やや右手が多い)


一日一万字も打ってみると、
ずっと人差し指と中指を動かしている感覚になってくる。
これとセンターシフトや変換のスペースを両方の親指で使い分ける
(逆手シフト推奨)ので、
文章は6本の指で書いている感覚になる。


もちろん、薬指や小指は使わないことはないが、
右薬指10%、左薬指5%、
両小指合わせて5%(概算)なので、
印象としてはやはり6本指配列、
という感じだろう。

これは戦略的にこうした。

もともと僕がタイピング上級者ではないし、
一般の人もそんなに指が動かないと思ったからだ。
小指が痛くてqwertyを捨てたというのに、
また小指で悩むのも嫌だったし。
つまり薙刀式は、素人のための配列だと思っている。
薬指や小指は、ちょっと動けばよし、という感じ。


他のカナ配列では単打にあるカナも、
薙刀式ではシフトにある。

「の」「ま」「に」「り」「、」「。」
あたりが代表的だろうか。
これらは頻度を考えれば単打に回すべきだろうが、
薙刀式では、「シフトに落としてでも人差し指または中指」
へ回す考え方にしている。

このせいか、普通ではシフト側に落とされるカナが、
薬指と小指の単打になっていたりして、
意外とそれらがするっと打ちやすくなっている。
「ろ」「ほ」「ひ」「ら」「ふ」「れ」「へ」
など。

人差し指や中指は器用だから、シフトの打ち分けもできるだろう、
薬指や小指は不器用だし、マイナーカナの単打を担当したまえ、
のような、
指による住み分けをすごく意識したと思う。

他の配列では、もっと指の戦闘力のある人がつくり、
またユーザーもそういう人が多いだろうから、
もっと薬指や小指を信用していると思う。


さらに制御系もだ。
BS、エンター、カーソルは人差し指。
IME切り替えも人差し指+中指。
編集モードは人差し指+中指+何か。
コントロールを小指で押すか/手のひらで押すか、
なんて議論は過去のものだ。


また、濁音、半濁音同時押しは人差し指担当。
しかも「か」「て」「と」「た」「し」は、
人差し指もしくは中指なので、
頻出濁音「が」「で」「ど」「だ」「じ」は、
すべて人差し指と中指の組み合わせの中に入っている。

ということで、
薙刀式をずっと使っていると、
ほとんど6本指が疲れる。
一日一万字書くときの話だけど。

そもそも他の配列だと、そんなに僕は書けないだろう。
かつてqwertyローマ字で小説を書いていたころは、
一日5000字で手が壊れるかと思ったほどで、
数日休みが必要だった。ずっと熱を持ってたなあ。
とくに小指が痛かった。
標準運指じゃなかったのに。

それが毎日一万字打っても問題なくなったから、
薙刀式は、素人ほどたくさんの文字を書けるようにしてくれる、
夢のようなメソッドだと言えると思う。
(もちろん、いいキーボードがあっての前提)


若い人なら指を多少痛めても、
回復したり鍛えられたりするんだろうか。
僕はおっさんになってからタイピングを学ぼうとして、
まったくダメだった。
20代まではギリ大丈夫だから、
いろんな配列をやってみてもいいが、
そんなにタイピング強者じゃない人ほど、
薙刀式はおすすめだと思う。

親指キーが完成しつつあることによって、
それが更に楽になってきつつある。
もう少しで、やっとまともな文房具になると思う。
posted by おおおかとしひこ at 14:50| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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