ではないか。
カナ入力薙刀式にして良かったのは、
・打鍵数が減ったこと(1カナ当たり打鍵数が1.7から1.3に。アクション数で言えば0.97)
・それによって指がどんどん繋がる感覚になったこと
・それによって脳内の言葉と指運動の結びつきが強くなったこと
・それによって脳内と原稿が近くなったこと
だと思う。
カタナ式からの移行だったので、
カタナ式がqwertyローマ字に対して便利な部分、
・指の使用頻度が合理的であること
・BSエンターをはじめ機能キーが近くて合理的なこと
・よく使う連接がアルペジオになっていて運指の軌跡が楽なこと
などはそのまま薙刀式へ継承されている。
そのカタナ式から薙刀式への移行で、
上のようなことを感じたから、
とても「楽になった」と総括した感想にはなる。
この感覚を、経験したことのない人に伝えるのは、たいへん難しい。
脳内の感覚の問題だから、
「やってみればわかる」の世界でしかないからだ。
親指シフトが、カナ配列が、と経験者がどれだけ布教しようとしても、
「いや、俺qwertyで十分だし」と言うような人は、
ほんとに十分であることはあるが、
殆どは「その感覚を想像できないから現状を肯定する」
でしかないと考えられる。
で、
どうやって楽さや快感を伝えられるのかなあ、
なんて考えるに、
それは短絡の度合いで語れるのではないかと思ったわけだ。
コピーやペーストを、プルダウンメニューから選んでいたものが、
CtlCVになったときの感動は、
短絡の感動だろう。
いつのまにかそのショートカットしか使わなくなり、
今時プルダウンメニューからコピーペーストを使う人はいない。
(「形式を選択してペースト」はショートカットにないから、
いまだにプルダウンだねえ)
その感じ。
qwertyしか知らない人は、まだマウスで左上まで行って、
メニューをクリックして、下に行ってちょうどいいところでクリックする感じ。
合理的なカナ配列は、ショートカットする。
一回覚えたら、
元に戻れないし、
以前の方式を使ってる人を馬鹿にするし、
そう言う人たちに布教したい感じ。
僕がさらに言いたいのは、
そういうショートカットを覚えると、
作業の段取りもショートカットになること。
ショートカットを知らないときは、
「あ、コピーしてペーストしなきゃ」くらいで考えていたのが、
「あ、CV」くらいに思考が縮むということ。
そうすると、脳内が空くんだよね。
カナ入力の心地よさはここにある。
脳内の風通しがよくなるのだ。
これが当たり前になると、
ローマ字の段取りの多さが面倒になり、「脳内ローマ字変換」の呪詛になるわけだ。
しかしqwertyローマ字しか知らない人は、
この脳内に吹いている風は、
自分にも吹いていると感じながら打っている。
だってそれ以上に脳内が空く感覚を知らないから。
めんめんつさんがガラケーとスマホにこのことを喩えて議論している。
https://menmentsu.hateblo.jp/entry/2020/05/28/060817
僕は単純に、
打鍵効率がいいと脳内が空くよ、
というところまで縮めて考えている。
理想の道具は、意識から消えることである。
薙刀式は、qwertyローマ字よりも、
より消えている道具だ。
体感でいうと3倍くらいで、それが僕のタイピング速度差になっている。
薙刀式1500、qwerty530くらいなので。
(1.7/1.3でも1.7/0.97でもその数字にはいかない。
それ以上にもたらす効果なのだろう)
勿論個人差はあるだろう。
しかしqwertyより自分が短絡できる道具が、
この世にあるとしたら?
2020年05月28日
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