2020年05月30日

面白いのに面白くない不思議な映画(「イーグルアイ」批評)

ポップコーンムービーにしては、
良く出来た構造なので微妙に困った。
デウスエクスマキナを倒す話か、なるほどね。

だが、表面的なガワはとても面白いのに、
真芯がスカスカの、珍しいタイプの映画だった。

ガワがサスペンスアクション、
中身なし。
その典型の失敗作を、勉強のために見るのもよし。

以下ネタバレ。


各々のパーツがパズルのように組み上がっていくのは、
見てて心地が良い。

こういう風に組めたら気持ちいいだろうなあ、
の連発だ。
クライマックスのトランペットにきちんと集約するのもうまい。

で?

問題はテーマだろう。

結局何が言いたかったん?の典型だ。

双子の弟としての、コンプレックスの塊を解消した話?
弱いよね。
クズ旦那ではない、新しい夫を見つけた話?
それも弱い。
AIの判断は時に間違う?
これも弱い。

国防長官が次期大統領と唆されて、
それを断る理由がよくわからずいまいちだ。
だとすると、
USA!USA!USA!
がテーマだろうか。それもねえ。



表面的なガワはとても面白いのに、
真芯がスカスカの、珍しいタイプの映画だった。

ガワがサスペンスアクション、
中身なし。
その典型の失敗作を、勉強のために見るのもよし。
posted by おおおかとしひこ at 01:28| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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