(追記: 141Fさんの分析では、連続シフトで2文字出したものは、
2文字として数えて連続シフト率を出していて、
僕の計算では連続シフトの回数を文字数としていた。
141Fさんの議論と合わせるため、連続シフトで出した文字数で再計算)
最新の動画において計算してみた。
漢字変換後で1226文字。
めんめんつさんの基準、
漢字含有率1.3、一漢字あたり平均2.5カナとすると、
2146カナ打ったことに。
うち、連続シフトは57回、計124文字。
ゆえに、124/2146=6%。
100カナのうち、24がシフトで、6が連続シフト。
シフトのうち、3/4ケースが1カナ、
1/4ケースが連続シフト(2カナ以上)。
ぬるぬる繋がるほどではないが、
シフトでちょいちょいボーナスがある感覚か。
連続シフトは、明確に使用する配列はそんなにない。
飛鳥配列が代表的で、
あとは新JIS、薙刀式くらいだろう。
JISカナ、カタナ式も機構上連続シフトだが、
それを使って打鍵を楽にする程度の効果であり、
明示的にシフトのカナを繋ぐために用意されているわけではない。
飛鳥は連続シフトを明示的に使用する。
むしろ、
「アルペジオや左右交互を利用する面が3面あって、
適宜切り替える」
くらいの意識だと思う。
そのために単打率を下げ、シフト率を上げているくらいだ。
連続シフトを数値化してみよう。
http://61degc.seesaa.net/article/22687616.html
によれば、
単打率42%の低さのかわりに、
連続シフト39%という多さだ。
「3面を切り替える」という意識で、単打多目、
くらいの感覚だろう。
これに比べれば、
薙刀式の6%などおまけレベルにすぎない。
しかし逆に単打率は62%なので、
どっちがいいか、という話だろう。
新JISの連続シフト率は、
https://esrille.github.io/keyboard-layout-comparison/
によれば4%程度か。
薙刀式は飛鳥よりは新JIS寄りの連続シフト観だ。
で、これをみて初めて、
TRONとNew Stickneyが連続シフトであることを知る。
連続シフトはエネルギー効率的には対して得してないと、
実のところは思っている。
なぜなら、「離す」という行為を意識しないといけないからだ。
にも関わらずこれが僕は好きで、
それは「なんか得した気がする」という精神的なレベルかも知れない。
もっとも、
親指シフトの連続シフト率(連続シフトはないので、
同じ親指が連打する率)が12%だそうなので、
これはイライラするだろう。
このイライラがないだけで精神的には穏やかに過ごせると思う。
道具の役目は、精神的に楽にすることでもある。
薙刀式の連続シフトは、そよ風のようにイライラを取ってくれるのだろう。
ちなみに、
薙刀式は親指のシフトだけでなく、
人差し指同時や拗音同時もある。
概算で、100カナのうち、
61: 単打
12: 濁音、半濁音(人差し指同時)
3: 拗音(使用音の左右同時)
24: シフト(親指のセンターシフト)、うち連続6
という内訳になっている。
拗音もボーナスポイントみたいなので、
9%くらいは得をしてる感覚かなあ。
1割引きな感じで、ちょいとお得。
なお、先の動画での3文字以上の連続シフトの記録。
つまり、
のまま、
のままつ
おもえ
をつめ
おやゆ
ものを
めに、
なんか得したみがある。
「10万字サンプル」でシフトの連続がどれぐらい発生しているかを調べて、グラフ化しています。
【小梅配列アーカイブ】http://8x3koume.na.coocan.jp/koume/index.html#data
「3.10万字サンプルで見る小梅配列」から、次の3つのグラフをご参照ください。
■シフトの連続頻度グラフ
■同手シフト/他手シフト別 シフトの連続頻度グラフ
■左右別に見たシフトの連続頻度グラフ
諸般の事情から飛鳥配列の代表として「かえであすか」配列を解析していますが、凡その傾向をつかむには十分かと。飛鳥配列では連続シフトが15%ほど発生しています。
ありがとうございます。この表は初見でした。
蜂蜜小梅の方は熟読してましたが、
小梅のアーカイブがあったんですね。
連続シフト率15%はなかなか気持ちいいだろうなあとも思いますが、
意外と単シフト(連続でないシフトを仮にこう呼ぶ)が、
左右計34%も発生してるのはちょっと多くないかと思ってしまいました。
参考になります。
ニコラのシフト率の高さも気になりますね。
少し使った経験で言うとシフトが左右にバタバタする時があって、
これで高速打鍵できるのだろうかと疑問に思ったことを思い出しました。