2020年06月10日

【自キ】シリコンシート仕込みスピードスイッチ

というのを試しに作ってみた。


これまでのGateron Ink Yellowを使ったダブルスプリングスイッチ:

軽いバネのリニアだと底打ちが痛くなる
→細い軽いバネと、半ばに切った太くて重いバネを二つ重ねる
→始動は軽く、底打ちは跳ね返るような重いバネに
(つまり非線形のふるまい)
→スピードスイッチなので、軽く浅い。
アクチュエーションを過ぎると急激に重く反発する


で運用してきたのだが、
細かいことが気になってきた。

・底打ちの重さ(反発力)が足りない
・トラベリングディスタンスが長い気がする
・バネ鳴りがたまにする

などだ。
じゃあバネ二本使わない方法はありえるか、
と考える。

普段はそこそこ反発してくれて、
とくに底打ちするときだけ反発してくれる感じのやつ。

そこで、シリコンシートをボトムハウジングの中底に、
中敷きとして敷いてみることをためした。


使用したのはKailh Speed Silver。

アクチュエーションが短く、
トラベリングディスタンスもYellowより短く、
また、中敷きにすることで、
底打ちのトラベリングディスタンスも短くなる。

(ノーマルの銀軸は底打ちがカツンカツンするよね)


結果から言うと、
底打ちがシリコンの感覚になる。
バネはノーマルの40gをそのまま生かした。
35g、25gも試したが、
単に底打ちまで行ってしまうので、
半ばにコシがある40gママで運用。

非線形性はほとんど感じないが、
Gateron Ink Silent Blackの、
半分のトラベリングディスタンス版みたいなスイッチが出来た。

滑らかさはだいぶ劣る(ルブしても)し、
軸安定性も負けるけど、
4mmと2mmくらい浅く打てるのが良い。

僕は撫で打ち派なので、
ロープロスイッチっぽい、
静音軸のゴムのぐねりよりは柔らかいクッションの、
面白いスイッチが出来上がった。


以下レシピ。

1. まずルブします。
2. シリコンシート(0.4mm厚)を切ります。
長さ5mm、幅5/3mm(目視)くらいの短冊型に。
3. Kailh Speed Silverの中底は、
 金属リーフ
 ーーーーー
   □
[ 【○】 ]
   □
 ーーーーー
みたいになってるので、ここの空いた空間にピンセットで中敷きに。

 金属リーフ
 ーーーーー
 ⬛︎ □ ⬛︎
[⬛︎【○】⬛︎]
 ⬛︎ □ ⬛︎
 ーーーーー
自らの粘着力とルブの油で、わりと吸い付いてくれる。
めっちゃ集中力がいります。シリコンがすぐどっかにくっつくし。
4. クッションが0.4mm厚では物足りなかったので、二枚敷いて0.8mmとした。
これによりトラベリングディスタンスが非常に小さくなった。
(最初から0.8mm厚のシリコンシートを調達で良いかも)


普段は表面を舐めるように撫で打ち
(飛び石みたいな感覚)して、
じっくり書くときは半ばのバネのコシを感じ、
乱打したり速書きのときは底打ちで静音軸より柔らかい反発を受ける感じ。

前の改造スイッチを超えたかも。

しばらく耐久試験してみます。
posted by おおおかとしひこ at 14:01| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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