日本語の入力は、英語に比べれば10倍以上複雑だと思う。
変換、候補選択、文節選択伸長、確定、補完入力などをするには、
ホームポジションから遠いキーを使い続けなければならない。
(僕は30キーと親指以外のキーは全部遠いと思う)
ところで、こんなに大変な言語は他にあるのだろうかと、
視野を広くして考えてみる。
IMEというのはWindowsの共通機能であり、日本語だけが対象ではあるまい。
僕に言語学の知識があれば○○語はどうだろう、
などとすぐに検索できるのだが、
よくわからないので、中国語の入力法を調べてみた。
とりあえず、
https://dokochina.com/ime.htm
が一番具体的だった。
現在の中国語入力は、
ピンイン入力が8割を占めているそうだ。
残り二割は、ソウケツなどの漢直入力。
ピンインは音による入力なので、
日本語のローマ字と考え方は同じである。
入力は、qwertyキーボードが前提らしい。
スマホでもqwertyを使うようだ。
(逆にフリックはガラパゴス的な大発明なんだね)
中国語IMEに切り替えた
(シフトキーでトグル。全角半角よりよっぽど良い)のち、
1. アルファベットでピンインを入力
2. 変換キーはいらない?(よくわからなかった)
3. 一漢字のときは候補選択ウィンドウが出る。
4. ↓↑で選択。
5. 「スペースで」確定。
6. エンターだと無変換確定。つまりアルファベットがそのまま出る。
漢字が沢山あるわりに、
意外にシンプルな入力法だと感じた。
(同音異義文字がどれくらいあるのか、
中国語のことを知らないので感覚的に理解できない。
日本語ならば常に数個の候補から選択しなければならないが、
長文なら安定する、などのようなことが中国語にもあるのだろうか?)
2のところがよくわからなく、
スマホだと補完が効くそうだが、
PCだと、たとえば三文字入力して出したいときはどうすればいいかは分からなかった。
注目すべきは5で、
「スペースで確定」はデカイと思った。
英語のスペースキーの役割のように、
漢字が決まったら次へ進むことが出来るわけだ。
僕は、英語ではスペースキーが確定をしていると思う。
確定のために、
あんなに遠いエンターをしかも小指で打つなんて、
あまりにも拷問だよな。
アメリカ人にスペースキーのかわりにエンター打ちな、
ただしJISエンターの、一個遠いやつね、
と強制したら暴動が起こるだろう。
その英語確定キーと同じ、
スペースキーで確定というのは大変興味深いと思った。
いまのところ、
中国語のほうが日本語よりも、
合理的な指遣いで入力できそうな気がする。
これ以上詳しく解説してるサイトがなかなか見つからず、
詳しい方いたら教えてください。
つまり僕の興味は、
日本語入力のおかしな動線は、
他の言語でもそうなのだろうか、
という疑問に答えることだ。
もし他の言語では合理的で、
日本語だけがこんなにおかしいのならば、
マイクロソフトジャパンを焼き討ちにするべきだと思うし、
特定のいくつかの言語で不合理ならば、
それらのマイクロソフトなんとかも焼き討ちにするべきだ。
他の言語の合理的な動線は、
日本語IMEが見習うべきものがあれば、
どんどん取り入れるべきだ。
しかしこのようなことを考えている人があまりいないのか、
ちょっとググっただけでは観測範囲に引っかからなかった。
デフォルトのPCの日本語入力は、
日本語を書くにはあまりにも非合理的だ。
(フリックの方が圧倒的に合理的だ)
僕はこれに、常に異を唱えていきたい。
動線の解のひとつは、常に薙刀式で示していく。
2020年06月11日
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