2020年06月20日

【薙刀式】底打ちしないタイピングは可能なのだろうか

アクチュエーション2mm、トラベリングディスタンス4mm
(以下これを【2/4】と表記)
が標準のメカニカル、静電容量において、
フルスイングして底打ちせずとも、
真ん中までキーを沈ませればそれで良く、
それが高級キーのゆえんである。
メンブレン、パンタグラフなんて底打ち接点で安い打鍵になる。

しかし実際は、底打ちしまくらないか?


大体どんな打鍵動画を見ても、カタカタ言っている。
これは底打ちの音である。

リニアが人気とかいうけれど、底打ち前提なのだろうか。
打鍵音のことをみな言うが、それは底打ちの音のこと?
(マウントやケースで反響は変わるが、
それは底打ち音のこと?)

タクタイルを好む層も一定いるけど、
それって底打ち前提ってこと?

静音軸は、底打ち時接触点にゴムを仕込んでるぞ。



僕はなるべく底打ちをしたくない。

【2/4】だとしたら後半の2は無駄だ。
せっかくの中間接点を、【4/4】として使っているからだ。
これをカットできたら仕事量は半分になる。

1万字書く体力が、2万字に増える。
(極端に倍とは限らないけど)


とはいえ、【2/2】だと、
パンタグラフやメンブレンと同じ感触になってしまい、
柔軟な感触がなくなってしまう。
(そういうタクタイルスイッチがあってもいいとは思うが)

スイッチや自分の打鍵フォームを工夫することで、
2mmのアクチュエーションまで沈ませて、
すぐに引き上げるような打ち方はできないかと、
ずっと研究してきた。
(それが前滑り打法)


一方、バネの押下圧は低くしたい。
45gなんてもってのほか。
35gでも重く感じる。
理想は25g〜15gの感触。

ところが、これだと底打ちしてしまう。
半ばで戻すよりも、【4/4】のスイッチと同じになってしまう。

そうすると底打ちが痛い。
軽すぎるバネは反力が低いので。
押下圧の低いキーボードは、オール底打ち前提になってしまう。

これを避けるために、
強いバネを半分に切って入れ、後半に二重バネになるようにした。
しかしバネの軋みがランダムにあるし、
それでも底打ちは避けられないことがわかる。
次にシリコンシートをボトムハウジングの中底に仕込んでクッションにしてみた。
0.8mm相当の厚みなので、これだけトラベリングディスタンスが短くなる。

アクチュエーションまで最も短い、
Kailh Speed Silverで組んだので、
【1.1/2.5】というスイッチになった。
【4/4】な打ち方から比べれば、
半ばで止められれば1.1/4、底打ちしても2.5/4の仕事量だ。



で、結論から言うと、
「半ばで止めて引く」ことのできる器用な指は、
人差し指と中指のみだということがわかってきた。


親指、薬指、小指は、そんな器用なことができず、
底打ちしかできない。
押すか押さないかの、デジタル的な操作しか出来ないっぽい。

自分の意思の伝達が自由になるのは、
せいぜい内側4本までということがわかる。

しかも上段や伸ばし位置は無理。
指が伸びてアーチが失われ、底打ちがちになるようだ。


ということで、
接点が半ばにあることを生かせるような打ち方が出来るのは、
人差し指と中指の、中段下段であることがわかった。

これは人によるかも知れない。
ピアニストなら全ての指でニュアンスを語れるかも知れない。
僕だって左は右ほど正確に力を調整している自信はない。


で。

現在、
「底打ちを避けて半ばで止められる前提の場所の押下圧」と、
「底打ち前提で軽く思え、底打ちが痛くならない押下圧」
の二種類を前提に組んだわけだ。

今は【1.1/2.5】だけど、
たぶん【0.8/1.5】くらいは指の感覚としてありそうな気がする。


ただ、指をホームに乗せ続けるとオンになるかも知れない。
僕は薙刀式が離し入力で確定する性質から、
どうやら構えている時以外は指をキーから常に離しているっぽい。
構えのときも触れる程度で、置く意識はない。
(重心は手首ないし前腕)

この辺の打鍵フォームとも関係していると考えられる。



配列、打鍵フォーム、指の特性、スイッチなどは、
複雑に連関しているようだ。

ニュアンスを込められる、人差し指と中指の中下段以外は、
ひょっとしたらパンタグラフ【2/2】でもいいかも知れないねえ。

全部の指が特性が異なる。
工業製品であるキーボードは、それを無視して全部同じ物理キーにする。
そうじゃなくてモノが人に寄り添うべきだと、
エルゴノミクスから自作キーボードへの流れがある。

しかしそこでわかってきた人間の特性は、
かなり複雑だということかもしれない。


なんだか打ちやすい、なんだか打ちにくい、
疲れる、疲れない、
などの感覚的な感想を持ってしか判断できないのが、
人間の面倒な部分だ。
繰り返して煮詰めていくしかないのかねえ…



自作キーボードの人たちは、
カッコいいとかかわいいが先に来て、
こうしたエルゴノミクスを真剣に開発はしてないようだ。
3Dキーボードも技術的な困難さ
(プロトタイピングで毎回空中配線だからなあ)
とモチベーションが釣り合わないのかもだ。

一方、論理配列界隈は現行キーボードでの最適解どまりとも言える。

僕は現行キーボードそのものに不満を持ってしまった。
そしてある程度改造できることがわかってしまったので、
泥沼を理想郷まで進むしかなさそうだ…


毎度毎度理想郷の近くに来たと思う。
だが瑕疵のような不満が出てきて、
それが嵐のように成長していく。

実際に底打ちしないタイピングをしている動画は、
音で判断するしかなく、
自分の理想が存在するかもわからない。
posted by おおおかとしひこ at 10:26| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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