どの感覚が優位に来るかは、人によって違うそうな。
五感のうちで、
視覚からの情報に重きを置く人を視覚優位の人、
同様に、
聴覚優位の人、触覚優位の人がいるらしい。
それオンリーでなく複合的にはあるのだろうが、
どれが一番優位かで分類するそうだ。
自分がどれに属するか知りたければ、
「旅行に行く時、何を一番楽しみにするか?」
と問うのがわかりやすいのだそうだ。
景色や建物、料理やホテルのビジュアルならば視覚優位、
音楽や生活音、言葉の響きや静かなところならば聴覚優位、
マッサージや風呂や、柔らかいベッドなら触覚優位だ。
「どれは譲れないか?」でも、優位性がわかるかもしれない。
たとえば同じエキゾチックな料理を食べるにしても、
味覚嗅覚はおいといて、
鮮やかな色や盛り付けや食器などのビジュアルなら視覚優位、
ジュウジュウ焼ける音や酒を注ぐ音や、それに合わせた音楽が重要なら聴覚優位、
独特の食感や舌触りが重要なら触覚優位なわけだ。
飛行機に乗る時も、
ビジュアルの記憶、
音の記憶、
触覚の記憶(ふわっと浮くとか着地の感覚とか)、
どれが一番強い記憶か、
ということでも分かるかも知れない。
で、本題。
キーボードにおいても、そうじゃなかろうか?
キーキャップの色や光らせる派は視覚優位派、
打鍵音が重要な人は聴覚優位派、
打鍵感が重要な人は触覚優位派と。
ちなみに僕は触覚優位派だ。
だから自作キーボードにおいては、
ナイロンだったり、ガラスだったり、美濃焼だったり、木だったりの、
キーキャップの手触りにこだわりがあり、
キースイッチのバネ圧や非リニア性などに強いこだわりがある。
さらに、
思考や文字を書くことにおいても、
これが効いてるのではないか?
思考が視覚優位の人は、
文字が頭の中に浮き出るだろう。
(あるいは想像した景色やビジュアル)
聴覚優位の人は、脳内発声があるはずだ。
僕は触覚優位なので、手触りのようなふわふわした概念を、
触った感じで考えたり、並べたり融合したり分けたり、
粘土のようにして考えることが多い。
文字を書くときは?
視覚優位の人は、打ち込んだ文字をガン見するのかしら。
聴覚優位の人は、脳内発声を忠実に文字化するのだろう。
(1モーラ1アクション系の配列はとても気持ちいいだろう)
触覚優位の人は、手に概念が張り付いていて、
それをこねるような感じで文字を書いていく。
あやとりや、糸を紡ぐみたいな感じかな。
それぞれの感覚優位性によって、
思考や文字を書くスタイル、
キーボードに何を求めるのかが、
全然違う可能性があるなあ、
と僕は思った。
だからいつまでもすれ違うし、
だから議論百出で豊かな世界なのだとも思う。
自分の感覚はどうだろう、
あの人はどうだろう、などと想像すると、
また想像力が広がるのではないだろうか。
2020年06月24日
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