2020年07月18日

【薙刀式】指づかいで考える行為

人は考えるときにどういう動作をするか?


指でトントンとどこか(机や頭)を叩くのはよくやることだ。
歩いたり風呂入るとアイデアが出やすいこともよく知られている。
独り言を発しないにしても、舌で言葉を出す真似をすると、
考えが言葉に纏まりやすいこともよく知られている。
ついでに独り言をレコーダーにまとめる作家も沢山いる。

「手を動かして考えろ」は現場で継がれてきた原則で、
ぼーっとしてるくらいなら紙にアイデアを書けとか、
思ってる立体をCADじゃなく粘土で作ってみろとか、
とりあえずデッサンだけしてみろとか、
見取り図だけ書いてみろとかは、
ポピュラーなやり方だ。

手や身体を動かすと、ぼんやりしたものが輪郭を持ちやすい。
その輪郭が次の考えの土台になり、
次の考えの輪郭を形成しやすくなる。
つまり、考えが進む。


「考える仕事」をしたことのない人は、
椅子にずっと座って「閃いた!」となるような、
不動の人をイメージするのかもしれないけど、
実際に考える仕事をする人は、
かなり身体を動かす。

椅子に座って腕組みしてる状態は、
「考えが出なくて困っているとき」だと思うよ。


将棋をやるときでも、
「ああ来たらこうして、こう来たらこうして…」
のシミュレーションをやるとき、
指を動かして考えることが僕は多い。
手と考えは、連動している。

算盤マスターは完全に頭の中の算盤を動かすのではなく、
やっぱり手で弾く真似をすることが多い。
手と頭は、連動している。


で、本題。


最近歩きながら考えるとき、
手が薙刀式の動きをすることがあるのに、気づいた。

片手で荷物持ってる時はできなくて、
リュックを背負って両手が空いてるときにやりがちだ、
というところまでは把握した。

出てきた言葉を手が打鍵しているのか、
手の打鍵が言葉を生み出しているのかはわからない。

その相互作用が「考える」ということかも知れないけど。

少なくとも僕は、
考える道具として、薙刀式を利用している。

考えるときにフリックの動作をしたことはない。
つまり、薙刀式のほうがより深く思考に入り込んでいるらしい。


他の配列を使う人もこういう現象はあるのだろうか?
ついつい空で考えるときに、手が親指シフトを打ち…
なんて話は聞いたことがない。

薙刀式が特別考える道具に向いているのか?
他の配列もそうなのか?
脳内発声がない人が考えるとき、
脳内発声の代りに言語化するために、身体動作を利用するのか?
俺だけの変態現象か?

そのへんはわからない。

調べようにもどういうワードで調べれば良いのかわからず、
とりあえず記録しておく。
posted by おおおかとしひこ at 10:24| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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