2020年07月22日

人は三つの名詞の連なりを記憶できない説

昨日の「マツコの知らない世界」の反応を、
つらつらと見ていて興味深いことに気づいた。

大体3つの名詞を使った複合語は、
2つに縮退されて記憶されるようだ。


アルチザンキーキャップ→キーキャップ
キーボードキーキャップ→キーボードキャップ

などの例が散見された。

分割キーボード、高級キーボード、
などはそのまま記憶されたようである。


これは、
「知らない言葉を提示して、
その世界を語ること」のコツを示している。

三つ以上に概念をまとめないこと。

やるなら二つまではできる。

「AとBを組み合わせてC」は可能で、
その組み合わせが新規性があれば面白い。

しかし、
「XとYとZを組み合わせたΩ」
などの場合、
XYZのうち一つは記憶から落ちる、
ということである。

これは、ヌエやキメラが、
「キャラが立っているようで立っていない」
現象に近いのかもしれない。


あなたが、
「XとYとZを組み合わせた、新しい発明をした!」
といきがったとしても、
XとYの組み合わせだと思われてしまい、
平凡だと思われている可能性は、
かなり高いということだ。

コントラストの強いAとBを組み合わせて、
新しいCにしたほうが、
強くてインパクトがあり、記憶に残りやすい。
つまり、キャラが立つ。

作品世界であろうと、
キャラであろうと、
ストーリー構造であろうと、
テーマであろうと、
タイトルであろうと。


HHKBは「ハッピーハッキングキーボード」のことだが、
「ハッピーハックキーボード」などのようによく間違えられる。
「なんだっけ、あのハッピーでなんとかみたいなやつ」
みたいな言われ方をすることもある。
その世界ナンバーワンキーボードですら、
そんな扱いなのである。

あなたがどれだけ主張をしても、
人が持って帰れるのは、2.5まで。
2は確実。

それくらいが、「分かりやすい」ということである。


(この話も、2と3という、二つの話しかしていない)
posted by おおおかとしひこ at 13:14| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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