2020年07月24日

【薙刀式】早打ちをしたいわけじゃない

タイパーの方々は指を素早く動かして凄い。
でも僕の望みは逆だ。
指をなるべくゆっくり動かしたい。

早打ち競走には興味がない。
僕は、
「なるべく早く文字化したい」だけで、
「指を早く動かせるようになりたい」訳ではない。


だから、
思考の速度で文字化さえできれば良くて、
(それは予想で2000字(変換後)/10分のペース。
脳内発声がないタイプなので、音声入力は僕は出来ない)
秒○打以上になりたいとかではない。

指はなるべく動かしたくないし、
出来ればゆっくり動かしたい。

だから27キー範囲だし、
連続シフトだし、
同時打鍵をするにも、一番器用な人差し指中心の、
薙刀式なのだと思う。


逐次シフトは指が忙しくて嫌だ。
前置シフトは二打毎度打つのが嫌だ。
同時打鍵なら、見かけはゆっくりでいから楽だ。
ローマ字なんて猛烈に忙しい。面倒で嫌だ。

もし僕の指が器用で、
タイパー並に動くのならば、
それを十二分に生かした配列を選択しただろうけど、
僕は指が不器用なのだ。

だからなるべくゆっくり打って、
結果は最速になりたい矛盾を抱えている。

アクション数が少ないほうがいい。
記憶負担も少ないほうがいい。
指の範囲も狭いほうがいい。
オペレーション数が少ないほうがいい。

それらは薙刀式に集約されている。


一方で、新配列の作者たちは、
タイピングの基礎や教養が豊かな人が多い。
だから、
「極限まで自分の能力を使える配列」
「自分の極限能力を上げられる配列」
をつくりがちではないかなあ。

これは武術の世界でもあることで、
たとえば神槍李書文の晩年の八極拳の型は、
若い頃の豪快で明快な型と異なり、
非常に分かりにくい、玄人向けの技が多いそうだ。
自分が鍛えて到達した極致を十二分に使うための型は、
その境地に達した人しか使えないよね。
だからその型を初心者がいきなり学んでも強くはなれない。


僕はタイピング的には初心者レベルで、
中級者に手がかかったレベルだろう。
そんな人だとしても巡航速度がそこそこ出るような配列が、
僕には理想だった。
qwertyの達人のようになるまで鍛えるには、
僕には時間も若さも足りなさすぎた。

一方、新下駄や飛鳥やいろは坂を見ていると、
達人がさらに強くなるための配列のように見えて来る。

僕はどう頑張っても秒5打止まりで、
薬指も小指も一向に動かないまま、
現実世界と勝負しないといけないので、
薙刀式はそういう人のための配列になるといいなあと思っている。


つまりはコスパか。

新JISもコスパがいい。
マスターまでのコストが安い。
しかしながら運用の速度や楽さはそこまでではない。
(コスト安、パフォーマンス安)

薙刀式はそれより少しコストは張るが、
運用上の速度や楽さはなかなかのものじゃないかと思う。
(コスト安+、パフォーマンス中)

親指シフトはコストもそれなりに高く
(挫折者が沢山いることから)、
しかも実用の速度や楽さも大したことないと僕は思う。
(コスト中、パフォーマンス中-)

たぶん薙刀式はこのへんで戦っていると思う。


もう少し指が早く動いたり、
ブラインドタッチ歴が長ければ、
新下駄か飛鳥のどっちかを極めたかも知れない。
なにせ僕はqwertyブラインドタッチが出来なくて自作配列を作ったのだ。
はなから指が十分に動かないスタートで、
まだ自在に指は言うことを聞かない。


ガチコスパ勢は新JISをやればいいし、
ガチ経験者は新下駄や飛鳥をやればいいし、
となると、
薙刀式のポジショニング(誰向けか)は、
中間層というところだろうか?

でもそうした人は、水面下に結構多いんじゃないかと予想している。

指が動かないけど沢山早く書きたい人、
かつものぐさな人は、
薙刀式が向いてると思うんだ。
posted by おおおかとしひこ at 10:17| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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