2020年07月28日

【自キ】レッドカーペットスイッチ、爆誕

軽いリニア軸は理想だけど、底打ちが痛い。
リニア軸は爽快でいいんだけど、底打ちがうるさい。
静音軸ではグネッてなるのがあんまり好きじゃない。
だから重めバネ+ルブでスムーズ化+タクタイルでごまかす、
というのが今までの大きな流れ。

軽めの非リニアバネ+底部クッション改造で、
まるでレッドカーペットを踏んでいるようなスイッチ、出来ました。

「底打ち感0」という新しい触感。
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左列(赤キーキャップ)がレッドカーペット改造、
右列(白)がノーマル。

下から順に、
Gateron Ink Red
Kailh Speed Silver、
Healios V2(サイレントステム)。
最初は弱め、次は強めに打っています。
強めに打つと戻りの時の音がうるさいですが、
ノーマルだと押し、戻りの二回音が鳴っているのに比べ、
レッドカーペットは戻りの時しか音が鳴っていないことがわかるかと。

底打ち触感の柔らかさは動画では伝えづらいけど、
スンッて底打ちしてる感じは伝わるでしょうか。

あのうるさいInk Redがこんなに静かになるということは、
カツンとした底打ちが、「0で止まる感じ」の
レッドカーペットを踏んでるようなスイッチになるのだ!



【レシピ】
・Gateron Ink Red
・ルブKrytox GPL 205 G0
・プログレッシブバネ72P
・EVAシート2mm厚(ウレタンスポンジ。せっかくなので赤色を選択)

【作り方】
1. スイッチを開けます。(キースイッチオープナーでも、ピンセットでも)
2. ルブります。
https://keys.recompile.net/docs/keyswitch-best-practice/
が参考になります。
僕は、ボトムハウジングの、ステムが触れる側面、底面、ステム穴の中、
トップハウジングのステムが触れる上面をルブってます。

3. ポイントその1。
EVAシートを2mm角の立方体に切り、
ボトムハウジングのステム穴の中に突っ込みます。
底までしっかり詰め込むこと。
(取り出すのはかなり難しく、ピンセット一本でかき出す必要あり)
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裏から見ると、ここの溜まり部分にEVAがハマるまで、
一番底に押し込めてるか確認できます。
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4. ポイント2。バネをプログレッシブ72Pに交換します。
プログレッシブバネは、バネ密度を徐々に濃くした非リニアバネ。
密度が濃い方が下です。

5. スイッチを閉めて、何度か押し込み、動作確認。


【効果】
底打ちがふかふかになります。
まるでレッドカーペットを踏んでいるかのよう。
カツカツした反発がない(それが好きな人もいるけど)、
サイレントスイッチのゴム的なグネグネでもない、
スッて止まる感じのスイッチになります。

プログレッシブバネが、
深い打ち方のときに荷重変化ダンパーになりますが、
完全な底打ちは止めきれないので、
それをEVAが止めるような、二重の底打ち対応です。

当然静音性が高くなります。

(戻りの時にステムとトップハウジングが当たって鳴る音は、
何もしてないので止めきれません。
なお、トップハウジングの天面のステム接触部に、
マステを細く切って貼ると、わりと静音改造できますよ!)


プログレッシブ72Pバネは、
始動34g:ボトム64g
の性能なので、
軽くしたかったり、重くしたければ、
別の荷重のものを試してください。

また、「レッドカーペット」という名称を使いたかったので、
Gateron Ink Redを使いましたが、
リニアスイッチならなんでも改造可能です。

僕はアクチュエーションとトラベリングディスタンスが短い、
スピードスイッチ(Kailh Speed Silver、Gateron Ink Yellow)
をメインに、改造して使っています。
速くて軽く、底打ちがなくなるので、
浅く打っても深く打っても疲れない感じです。


EVAによるレッドカーペット化は、
比較的簡単なのでまとめてみました。

EVAの代わりにシリコンシートを使用した、
よりめんどくさい改造の「ふかふか銀軸」については、
http://oookaworks.seesaa.net/article/476107333.html
にレシピがあります。


キーボードイベントで触ってもらうのが一番いいんだけど、
しばらく先ですかね…
遊舎さんにいるときにでも声かけてもらえば、持ってれば出せます。
posted by おおおかとしひこ at 15:35| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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