自作キーボードの工程で、半田付けが嫌だという人は沢山いる。
僕もそうだった。
正確にいうと「やったことがないのでどうしたら分からず、
周りに聞ける人もいないので、怖い」だった。
そういう人はネットで調べたとしても、実物に触れないので怖いと思う。
そんな人には、遊舎工房の工作室の見学(1時間500円)をお勧めしたい。
カウンターで工作室使用を申し出るだけだ。
道具を自由に使えるフリースペースなので、
そこでコーヒーを飲みながら本を読んでもいいんだぞ。
それは流石にという人は、
マジェスタッチやNiZのキーキャップ交換作業を、
工作室でやればいい。
キーキャッププラーはあったと思う。
どんな道具があるのか、ひとつひとつ触ってみてもいい。
遊舎さんで買ったものの作業以外も使っていいんだぜ。
僕はキースイッチの交換して、
ブログを書いたこともあるよ。WiFiもあるし最高。
で、そこで、じっくり他人の半田付けを盗み見ればいいんだよ。
何に気をつけるのか、どういう段取りなのか、
そもそも何をすればいいのか。
見取稽古というやつだ。
初心者の人もいれば、熟練者もいると思う。
色んな人のを見れるのが、リアル空間のいいところ。
運が良ければ、半田初心者に店員さんが教えているところに遭遇して、
盗み聞きできてしまう。
ついでに「初心者なのですが」と、質問してしまえばいいのだ。
技術者集団だから、
学会のように「基本知識は共有する」文化があるため、
初心者には優しい。
(めんどくさいときは「ここを調べて」と労力を最小にする人もいる)
何も調べてなくて質問するのは半年ROMれと言われるけど、
「ここまでは調べたのですが、
ここからわかりませんでした」と言えば、
「これは分かってる?」などと知識の範囲を問われ、
それに応じた教え方をしてくれる。(教えるのが上手い人はね)
そんなコミュニケーションが苦手でも、
ただ見ることはとても良い。
一時間も見ていれば、
「自分でも出来そうだ」とわかるはずだ。
自作キーボードに必要な半田付けの技能は、
料理より低いと思う。
包丁を握ったことがない人が、
刃物を扱うのは怖いというのはわかる。
そういう人は料理教室に通ったり、
そもそも料理する人に教えてもらったり、
そもそも料理する様を見て勉強するだろう。
それと同じ。
ただ、半田付け、自作キーボードの半田付けは、
見る機会がほとんどないから困るだけだと思う。
秋葉原に行ける人は、そんな利用の仕方をしてもいいんだよ。
今はコロナ対策で入店人数を絞ってるので、
土日がめっちゃ混むため、
平日をオススメする。
自キの為に有休なんて最高だろ。いま月火木は休みなので注意。
(ただ工作室に人がいない可能性もあるため、ギャンブル性が高い。
電話して「半田付け見たことないので見学したいんですが」
と正直に言えば、「今人います?」と確認しやすいと思う)
で、一回見れば、あとは動画見てもわかりやすいんだよね。
ああ、あれのあれのことなのかと。
最初はみんな半田付け童貞だった。
だから正直に「半田やったことないです」といえば、
元半田童貞だったおじさんかおばさんが、
優しく教えてくれるよ。
そしてその分は、あとから来た正直な童貞さんに、
教えてあげて還元するのさ。
親切な世界というのはそうしたものだ。
2020年07月29日
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