一番よく使うのは単打にするべきだ。
しかし、単打だけどホームポジションから遠いのがいいか、
シフトだけど近くにあるのがいいかは、
その配列の考え方だと思う。
薙刀式の場合、
カナでいうと、
「の」「も」「ま」「お」「を」「に」「り」「、」「。」
あたりは、
「シフトだけど近くにした」ものだ。
編集モード(縦書き)でも、
↑↓(文節移動、一文字単位移動)
シフト↑↓(文節伸長、選択範囲)
再変換、確定エンド、ホーム、エンド、
!?……──○・「」『』
コピー、カット、ペースト
マウスホイール(エディタのスクロールバー移動)
などはそうしている。
この意図としては、
「自分が薬指と小指を信用していないから」だと思う。
単打の薬指と小指よりも、
親指と人差し指、親指と中指の組み合わせの方が、
「疲れないし、コントロールできる」
と思った。
単打の方が「速い」かも知れない。
でも僕は薬指と小指のコントロールが効かない。
コントロール下に収めたかった。
これは、指が全部動く人は、
「単打でいいのに」と思う要素かも知れない。
配列図を見るとき、
ついつい「単打面にはどういうものが集まっているのか」
「シフト面に落とされたのは何か」
なんて面ごとに見てしまう。
配列図が面単位で書いてあることも多いし。
しかし、単打だろうがシフトだろうが、
「内側の指に集められたものと、
外側の指に集められたものを分けて見る」
という読解の仕方は、あんまりされてないかも知れない。
まあ、特に薙刀式は、人差し指中指を重視している
(両手の4本合計で80%)ので、
とくにそう思うのかもだ。
人によっては、「ホームキーの8キーに何があるか」
のほうが重要かも知れない。
たとえば、飛鳥のホームキー率は70%〜75%ある。
僕は、薬指小指の中段よりも、
人差し指下段、中指上下段のほうが、
頻度を増すべきだと考えたが、飛鳥はそうではない。
「得意なところに負荷を集中させる」
という極端な思想は同じだが、
その場所が違うというわけだ。
あるいはいろは坂では、
中指と薬指を開く特異なホームポジションであり、
ホームキーを8から10に増やしたわけである。
飛鳥は「」など記号に関しては小指系や打ちにくい位置、最上段
(つまりカナを置かなかった場所)が多いけど、
逆に新下駄は、片手の、人差し指伸ばしと人差し指の同時押しで定義してたりする。
(本来同時押しされない組み合わせを使う、スマートなやり方)
僕は記号も日本語の一部だと思うので、
その使いやすさは飛鳥より新下駄に軍配をあげる。
あるいは新JISでは、
中段重視や内側指重視よりも、
「左右交互打鍵重視」が優先されていた感覚が、
触ってみてわかった。
濁音になるカナが左手、濁点が右手だけでなく、
二連接になりやすいカナが同じ手にない感じだ。
これは同指連打を避けるけど、アルペジオも捨てることになるわけで、
さすがに配列図からだけでは読み取れない情報。
配列図には、指をどう使うことを考えているか、
までが隠されている。
そしてそれは、しばらく触ってみるまでわからない。
親指シフトの左手中指薬指が結構多いのは、
配列図を見ただけじゃわからなかったなあ。
2020年07月31日
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