美しいとは何か。
まず自分が何が美しいと思っているか書いてみよ。
そしてそれが、
どれくらい世間一般で美しいとされているものから、
異なるかを理解しなさい。
理解するだけで良くて、寄せる必要はない。
あなたはあなたの感性を信じれば良くて、
どう違うかを把握すればよい。
理解した?
ここからが本番。
あなたが思う美しさを、
ベストの場面に持ってきなさい。
それはクライマックスまたはラストシーン、
少なくとも重要なシーンになるはずだ。
次に、
それが美しいと思えるように、誘導しなさい。
「こうこうこうだから美しいのです」
なんて理屈はいらない。
「見ればわかるのみ」もいらない。
一般的な人たちと、あなたの、
共通点をさぐり、
その同じところから見てもその美しさがわかるように、
その場面へ向かうルートをつくりなさい。
そうすれば、全員が、あなたの考える美しさがわかる。
わかるというのは、客観的な理解ではなく、
全身で感じるなにかである。
映画はビジュアルと音なので、
それで表現される美しさがよい。
思想や言葉や所作の美しさよりも強い。
景色、文脈、行為、対比、色、光。
おそらくはこうしたことが要素になるだろう。
それで表現される美しさで、
観客全員を魅了するようにしなさい。
それだけポンと出したって、それだけでは理解されない。
だってあなたの考える美しさは、他人のそれとは違うからだ。
だから、冒頭から用意周到に、
そこに誘導するんだよ。
2020年08月02日
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