2020年08月03日

象徴表現へ収束するために

あなたの作品の象徴はなんだろう。

イコンまできちんと場面化されてなくてもよい。
メインモチーフくらいのものでよい。
その周辺を、とにかく掘ってみよう。


今僕は夢に関する長編を書いているのだが、
夢といえばなんだろう、
などと整理するために、
アットランダムに連想してみた。
ブレーンストーミングだ。

以下のようなメモを晒そう。
E7AA5D48-46F4-4A4E-A9F4-32DA5F448476.jpeg


夢と現実の対比はいるだろうなあ。
夢物語と現実的な妥協あたりが対句になるのかね。

そういえば睡眠中の夢も、
将来の夢も同じ言葉だよね。
夢見てんじゃねえよ、なんて言い方もあるよね、
夢占いや予知夢とかあるよね、
夢の中で神に会った偉い人はいるよなあ、
忘れた記憶が夢の中に格納されてるともいうよね、
夢の反対語は?
現実もそうだけど、「覚める」「醒める」「冷める」もあるよなあ。
夢は現実逃避でもあるし、辛い現実から自分を守る場所でもあるなあとか。

なんてことを、つらつらと考えながら、
思いつく単語を周りに書いていくだけだ。


これはつまり、夢はなんの象徴で、
対義語とともに、
どういう世界を描こうとしているのか、
どういう世界が書かれたのか、
などを把握するためにやる。


そういえばドラマ風魔のときは、
「風」で同じことをやった。

希望の風とか、烈風とか、風任せとか、
風も色んな象徴表現がついてまわる。

そこでメモした「世間の冷たい風」という言葉が、
最終回で「暖かい風」という対義語とともに、
テーマへと直結した。


あなたのモチーフは、
一般的に何を象徴するのか?
対義語はなにか?
類似語はなにか?
意味をずらせるか?
ずばりを使うのか?

色んな距離の取り方があると思う。


「風」がメインの象徴になるならば、
風を使った言葉を沢山書き出してみる。
「夢」がメインの象徴になるならば、
同様に沢山書き出してみる。

その中から、
自分のストーリーの象徴はなんなのか、
探すことができるかもしれない。

そして当然のことながら、
風にはふつうの象徴の使い方がある。
冷たい風/暖かい風は風の中ではよくある表現だ。
希望の風も風の中ではよくある表現だ。
そのメジャー象徴を、作品の中で使わないわけにはいかないことは覚悟せよ。

つまり、夢を使うならば、
醒めるとか現実とか将来の夢とかから離れるわけにはいかない。
それらを使ったストーリーになっていないのなら、
夢はストーリーの象徴に使えないことになる。


風はうまくいった。夢はどうかな。
posted by おおおかとしひこ at 18:42| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。