2020年08月04日

デジタルは人を幸せにしない: 原稿を進めるコツ

>ipusiron@ipusiron
>・1日1行でもよいので書く。
>・直近で書きたい内容を小さいタスク単位で書き出す。
>・テキストエディタやワープロソフトで原稿のファイルを開きっぱなしにする。
>・開きっぱなしが嫌なら、少なくとも原稿用の作業フォルダーを開きっぱなしにする。

「エディタを開きっぱなしにしておく」
というのはデジタル時代の新たなコツで、ちょっと目から鱗。


僕はずっと紙に書いている。
だからそれを手に取り眺めれば、
続きを書きたくなってくるというもの。

あるいはそこで行き詰まっているときは、
別の白紙を取り出して、
行き詰まってる原因や理想の展開を書き出すこともある。


何十年も付き合いのある、
ぺんてる中性ボールペンの青は、
いつもポケットに入れてあるので、
流れるように続きを書くことになる。

なるほど、これが
ノートPCを開き、パスワードを入れるなどの認証
→フォルダをダブルクリックする
→エディタを立ち上げる

になるならば、そりゃあ書く気はすぐに飛んでいくわな。

デジタルメモツールポメラが、字書きたちに愛されるのも、
ひらけばすぐ書けるからというのは大きいかも。


「思う」と「書く」の間に、
1ミリ秒もラグがあるべきではないし、
何段階もステップがあるべきではない。

逆に、疎遠にするコツは、ステップやラグを入れることだ。

ラインの即レスをやめたり、
間にカード認証の扉が入るだけで、
人と人は疎遠になるものだ。
あと段差かな。
段差の手前で人は足が止まる。それが一段階増える。


バブルの時代、
高級レストランでアイデアを思いついてしまったので、
ペンでテーブルクロスにその場で企画を描き、
それを買い取ったという逸話があるくらいだ。
紙を出していたら、その書く気はどこかへ失われていた。
書くというのはそういうものだ。
(そのアイデアがどれだけ凄かったか、
内容は聞こえてこないことから、たいしたアイデアではなかった可能性が高い。
しかしアイデアに貴賎なし。
どのアイデアが良いかは、集めてから検討すればよい)


デジタルで書くのを僕がお勧めしないのは、
こうしたこともある。

かつてナプキンライティング
(飯屋の紙ナプキンにアイデアを書き出して、
俯瞰的に整理する)というやり方を紹介したけど、
書くことはそれくらい肉体に近くなくてはならない。
(コロナや不景気で、紙ナプキンすら減ってるね)


僕は枕元に原稿とペンをよく置く。
すぐに書けるようにだ。
起きあがって、着替えて、椅子に座って、
の手間すら僕は0にしている。
サイドテーブルすら遠い。寝落ちするスマホの距離にするべきだ。

机の上に書きかけの原稿があるやつなんて、偽物だと僕は思う。
posted by おおおかとしひこ at 15:44| Comment(4) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私はPCの起動時に、書きかけのファイルが立ち上がる(スタートアップ設定)ようにしています。
それでも書かない時は書かないですが(笑)。

あと、スマホの音声入力メモアプリを使っています。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.keep&hl=ja

こういうやつですね。これで紙のメモ帳は携帯しなくなりました。

音声入力は、誤字で入力されるパターンがややありますが、許容範囲です。自分がわかればいいので。
ただ外で使う時は、人目がある時はぼそぼそ喋るのが少々恥ずかしいかも(笑)。
Posted by ふじ at 2020年08月04日 18:12
ふじさんコメントありがとうございます。

スマホのメモは僕も使っています。歩いてる時にべんり。
立ち止まり、新規メール立ち上げて書くだけ。
定期的に紙に落として整理してますが。
(携帯変えても未送信メールフォルダは移行されるし)
音声入力は、誰かと電話してるふりするのが一番ましかもなあ。
でもそのステップが面倒か。

電源入れなくて済む紙が一番ステップが少ないのは、
揺るがないですねえ。
(紙は「ファイルから出す」ステップを省くため、
枕元では出した状態で置いてある)
Posted by おおおかとしひこ at 2020年08月04日 19:50
あと、エディタを開きっぱなしにしても書かない理由は、
デジタルが活字だからというのもあると思います。
正式なフォントのため、綺麗な文章を書かないといけないプレッシャーがあるような。
手書きだと「清書はあとでする。今は試し書き」の感覚が強いので、
「適当でいいから書こう」という意識になりますね。
超えるべきハードルは、低い方がいい。
スーツに着替えなきゃいけない分、ハードルが高いみたいなことは、
デジタルにはあると思います。
Posted by おおおかとしひこ at 2020年08月04日 19:56
なるほど。
微妙なプレッシャーや面倒さは、実は馬鹿にならない障壁ですよね。
手書きも試してみようと思います。
Posted by ふじ at 2020年08月04日 21:10
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