とても迷うべきポイントだ。
世間がそうだし、
創作物内の人間も、マスクするべきでは、
手指消毒を常にするべきでは、
ソーシャルディスタンスを守り自粛するべきでは。
僕は断固違う派閥である。
たとえ戦争中も、非戦争時の「普通の人間たち」を描くべきだと。
経済を回さないと死ぬので、
ドラマやCMに、微妙なルールが入り始めている。
ツーショットをなるべく避けて、
ワンショットにする。
ツーショットの際はソーシャルディスタンス。
屋内のツーショット以上は避けて屋外。
屋内シーンは窓を開ける。
手渡し禁止。(手渡す時にアルコールをかければOK)
食べるシーン禁止。
向かい合うの禁止。
肉体接触禁止。(先日犯人の逮捕シーンが撮れないという話を聞いた)
まあざっくり言えば、三密濃厚接触禁止。
厳密にはすべて守られてはいないけど、
微妙に圧が存在している。
早々に諦めて朗読劇にした舞台もあるくらい。
でもその朗読される内容までは、
まだニューノーマル形式ではない、
コロナ以前の世界だと思われる。
戦争中の映画は、戦意高揚ものが多かったという。
僕はそうあるべきではない。
戦争や疫病なんてただの夜だ。
開けない夜はないんだから、
明るい昼間を見ているべきだ。
SF世界によくある、
世界が汚染されてしまった地球で、
ドームとか地下都市に篭ってて、
空や自然を見たことのない人類が、
かつて地球が幸せだった頃の映画を見る様を、
少し想像してしまう。
どんなときも、
創作物のなかでは、
人類は抱き合ったり、唾を飛ばしたり、
殴ったり向かい合ったり、
部屋にいたり外にいたりするのだ。
それが人類の素晴らしさである限り、
ニューノーマルなんて規範は、
創作物には不要だと思う。
子供が真似をしたらどうするつもりだってクレームがあったら?
フィクションと現実の区別がつかない子供に、
創作物なんて見せるべきじゃないぞと答えたい。
創作物というのは、
人類の素晴らしさがわかる人しか、
楽しむ資格はないのである。
とはいえ、
現場は何もできなくて困っている。
黙って夜明けを待つまでだ。
2020年08月27日
この記事へのコメント
コメントを書く